第9話 魔法についてです。
んじゃまずは詠唱について調べようかな。
・・・っていうか、俺が『風魔法』を使った時、詠唱してなかったよね? え、何? いきなり『無詠唱』使っちゃった感じ?
……それともあれかな? ただ操作するだけなら詠唱はいらなくて、ちゃんとした技を使う際に詠唱が必要になるとか?
って、色々言ったけど日本語で詠唱ってできるかね? なにか決まった魔法言語的なのがあるんじゃないのかな?
・・・ま、それも魔法について調べれば、後々わかるかな? ってことで早速、詠唱について教えて!
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・詠唱について
詠唱とは、魔法を使う際にイメージを明確にするための補助です。
イメージが明確にある場合や、技としてではなく、ただ操作するだけの場合は詠唱の必要性がありません。スキルを使うことでも詠唱の短縮、無詠唱化が出来ます。
なお、詠唱は本来決まった言語や文言がないので、自身が使っている言語やオリジナルの詠唱が可能となっています。
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おぉーって俺が調べたいこと全部が載ってる……。何回かに分けて調べるつもりだったけど、これだけですんだな。
んじゃこの調子で魔法の属性について調べようかなっ。えーと、まず基本的な属性と、それ以外の特殊な属性についてっ!
・・・あ、でもそれだけだと特殊なやつが多くなっちゃうだろうし、ある程度認知されてる有名なやつで。
それと、使った後に魔法の残骸が残るか残らないかとかも気になるな。それも追加で。
──すると、目の前に少し長めの説明が流れる。
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・属性について
基本的に属性は8つあります。
まず下位属性として火、水、土、風の4つがあり、上位属性として雷、光、闇、無があります。
下位属性に比べ、上位属性はイメージを明確にしづらいため、扱いも難しいものとなっています。
特殊系だと主に生活、空間、精霊の3つだとされています。
そして、最後に種族固有スキルの魔法として、木、竜、変化があります。
・魔法の残骸について
八属性のうち、水魔法と土魔法は残骸が残ります。火魔法は、魔法で作った火は消えますが、燃え移ったりしたものは残ります。
特殊属性は基本的には残骸が残りませんが、たまに残骸が残るものがあります。精霊魔法は性質上、精霊が残ります。
種族固有はあまり残骸が残りませんが、大きな地形変化や、使用者自体に状態変化が起こります。
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おぉ・・・分割してわかりやすくしてくれたわ。って、やっぱり『水魔法』と『土魔法』は使ったあとも残るのか。・・・先にやらなくてよかった。
んでこの中で『風魔法』並に気づかれにくそうなのは……属性魔法は『光魔法』『闇魔法』。特殊魔法は……精霊にさえ気づかれなければ、全部が気づかれにくそうだな。
種族固有のやつは絶対に気づかれるだろうな。説明にも大きな地形変化が〜〜とか書かれてるし。
んじゃ早速……まずは応用が利きそうな『生活魔法』辺りから習得していくか。
・・・『生活魔法』のランクⅠで習得できる魔法について。
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点灯
明かりの玉を出し、付近を照らします。
流通詠唱は『光の素よ、辺りを照らせ』
現在のMP消費:2
種火
小さな火を灯し、薪などを燃やします。
流通詠唱は『火の源よ、火を灯らせ』
現在のMP消費:1
清掃
自身や物を洗浄し、汚れを落とします。
流通詠唱は『聖の力よ、其を清めよ』
現在のMP消費:2
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おぉ、本当に名前の通り、生活に役立つ魔法なんだな。……ってか流通詠唱? ・・・んー多分名前的に、一般的に流通してる詠唱ってことかな?
あと、現在のMP消費ってのも名前の通り、今の状態で使った際の消費量だろうな。
そんで、この中で良さそうなのは……〝清掃〟か〝点灯〟辺りだな。
・・・あ、そうだ。両方同時に発動してみようかな? えーと、イメージがしっかりしてれば詠唱入らないんだよな。
なら……こんな感じ? えーと、〝点灯〟っ!! 〝清掃〟っ!!
・・・って、あれ? なんか今、イメージがしやすかったような?
──すると、次の瞬間。自身の周りが淡く光りだし、光源として使えるくらいに輝き始めた。その光で自身の腕などを照らして見ると・・・先程と大して変わらない、清潔感のある腕が見えた。
>スキル《生活魔法Ⅰ》を獲得しました。
>スキル《光魔法Ⅰ》を獲得しました。
>スキル熟練度が一定に達しました。スキル《同時進行》のランクが上昇しました。
>スキル熟練度が一定に達しました。スキル《妄想》のランクが上昇しました。
>スキル熟練度が一定に達しました。スキル《詠唱省略》のランクが上昇しました。
>スキル熟練度が一定に達しました。スキル《聖術》のランクが上昇しました。
>スキル熟練度が一定に達しました。スキル《学習》のランクが上昇しました。
っと、おぉ。なんか、一気に上がったな。って、『光魔法』もゲットできた。
・・・ふむ。イメージがやけに明確に想像出来たのは『妄想』のおかげか。……ただの残念系スキルかと思いきや、意外なところで活用方法が見つかったな。
ってか、元々あまり汚れてなかったし、〝清掃〟をやっても特に意味がなかったな。
あと『風魔法』を使った時よりダルさが少ないな……。まぁそりゃそうか。『風魔法』ん時は無駄にしたやつも合わせて10消費だったけど、今回は4の消費だったしな。魔力消費が半分以下になってるわけか。
・・・あ、そうだ。せっかく『風魔法』と『光魔法』もゲットしたんだし、ついでにこれで出来るやつも調べておこう。
えーと、ランクⅠの『風魔法』と『光魔法』で使えるやつについて。あ、さっきの流通詠唱ってのは別になしでもいいかな。
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・風魔法
風/MP消費:1
風を起こします。
風熱/MP消費:5
暖かい風が吹きます。
風玉/MP消費:10
風の玉で敵を切り刻みます。攻撃魔法。
・光魔法
光/MP消費:5
光を灯します。
下位治癒/MP消費:10
HPをやや回復します。回復魔法。
下位治療/MP消費:10
軽い状態異常を治します。回復魔法。
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ふむ……見た感じ『光魔法』は回復専門で攻撃系はなさそうだな。あと状態に変化がある魔法は消費MPが高いってことくらいか。
〝光〟が消費MPが5なのは、飽くまでも『光魔法』が上位魔法だから、かな?
ってか、風起こすだけなら消費MP1で良かったのか……9も無駄にしてたのか。……今度からちゃんと技を調べてから使おう。
んで、次に習得できそうな魔法……とりあえず『光魔法』をゲットしたし、その対になる『闇魔法』でも習得してみるか。
ってことで『闇魔法』ランクⅠで習得できる技リスト。
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・闇魔法
闇/MP消費:5
闇を作ります。
毒/MP消費:10
HPが徐々に減ります。状態魔法。
麻痺/MP消費:10
痺れて動きにくくなります。状態魔法。
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『光魔法』が回復専門って感じだとすると、『闇魔法』は状態異常専門って感じかな? ってか闇を作りますって……どゆこと?
うーん……〝闇〟は何かあった時心配だし、ここは〝下位治療〟を使える〝毒〟か〝麻痺〟がいいかな?
だとすると、魔法を与える対象が必要だけど……ま、俺自身でいいかっ! ってなると、〝毒〟だと、最悪死ぬ可能性もあるし、〝麻痺〟が安全かな?
ってかそもそも俺、毒自体が効かないんじゃね? 『猛毒無効Ⅹ』持ってるし。
えーと、身体を麻痺させる……筋肉を痙攣させて動けなくする感じ? ・・・お、体の魔力を操作すれば、いけそうだな。
っつーわけで、〝麻痺〟っ!
>状態『麻痺(弱)』が発症しました。
・・・っおぉう!? け、結構キツイな、これ。……なんだろう。朝起きた時に足の感覚が無いと思ったら、急に血が巡り出して痺れる感覚? あの地味に辛いやつ。
と、とりあえず〝下位治療〟っ。・・・っておぉ、すぐに回復したっ。
>スキル《闇魔法Ⅰ》を獲得しました。
>スキル《雷魔法Ⅰ》を獲得しました。
>スキル《冥闇耐性Ⅰ》を獲得しました。
>スキル《麻痺耐性Ⅰ》を獲得しました。
>スキル《MP増加Ⅰ》を獲得しました。
>スキル《魔導Ⅰ》を獲得しました。
>スキル《抵抗Ⅰ》を獲得しました。
>スキル《超回復Ⅰ》を獲得しました。
>スキル熟練度が一定に達しました。スキル《光魔法》のランクが上昇しました。
>スキル熟練度が一定に達しました。スキル《魔力制御》のランクが上昇しました。
>スキル熟練度が一定に達しました。スキル《MP回復》のランクが上昇しました。
おぉうっ、また沢山スキルが……って、なんか少しだけだるさが……? ・・・あ、そうかっMPかっ!
えーと、まず『風魔法』で10減って、『生活魔法』で4、今の『闇魔法』と『光魔法』で20……合計34か。
んで、回復した分を引くと30くらいか?
>スキル《計算Ⅰ》を獲得しました。
あ、またスキルゲットした。・・・慣れはしたけど、やっぱりスキル多すぎ感が否めねぇ。
>称号『神の観察対象』が『神々のお気に入り』に昇格しました。
あ、今度は称号が……って、は?
・・・ちょっと落ち着け。うん。ちょっと待て? ……称号が、昇格した? ……え、なに? 称号もランクアップするのっ!?
えーと、とりあえず、『神々のお気に入り』について調べよう。うん。
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名前:〈神々のお気に入り〉
説明:二桁単位の神々に魅入られた者。
効果:多数の神々に見られる。運気と能力値と成長値にプラス特大補正。
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・・・。
──俺は、現れた説明を、何度も睨むかのように見る。だが、何度見ても説明は変わらず、ずっと同じ画面が流れるだけだった。
・・・はぁ、まぁこれも流す、というか、黙って受け止めるしかないよな。うん。
……元から二柱の神──いや、亜神も含めて三柱か──に見られてたんだ。それが二桁になっただけだ。今更それがなんだ。
・・・いや、異常だわ。受け止めきれんわ。ってか、今二桁になったってことは、元々イデム含め三柱以外も見てたってこと?
えぇ、俺に対する期待高すぎん?
>スキル熟練度が一定に達しました。スキル《芸術》のランクが上昇しました。
いくらこんなに簡単にスキルをゲット&成長できるとしても、そこまで凄いことはしないよ? 精々やるのがスローライフくらいだよ? 多分面白くないよ? ・・・まぁそれでもいいならいいけど。
ってか、もうこの際、別に見られる分にはいいか。特に干渉してこないみたいだし。ならばいっその事、放っておけばいいのか。
あ、そう考えると少し楽になるわ。
>スキル熟練度が一定に達しました。スキル《思考放棄》のランクが上昇しました。
さ、さっさと次に行こうか。
──俺は現実から目を逸らしながらそう言った。




