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第79話 準備

「冷凍品は持ち込むまでが大変だから無しかなあ」


 久しぶりに大量の食糧を買い込んでいる。少なくとも四食×二人で計八食分は買わねばならない。あ、一泊は機内でするんだから、さらに四食分を追加しないといけないか。朝は宿泊先で済ませて夜は現地でウーパールーパー、他にも寄れるところがあれば気になったところにはトライするつもりではあるものの、ドライブスルー感覚で、というわけにもいかないので、こうしてあらかじめランチの分だけでも用意をしておくことにしたのだ。


 一応は機内に非常食とか携行食の類が充分に積まれているということなので、せっかくだから少しだけ手を付けてみようかとは思っている。しかしそればかりに頼るのも味気ないので、こうして買い出しに来た。と言っても、いつものコンビニだが。いつも食べてるモノだって旅にはあっていいだろう。


 機内には居住スペースもいくつかあって、昨日ちょっと見学させてもらった。控えめに言って、普段の私の住処よりもレベルが高かった。キッチンも冷蔵庫も洗濯機もなんでもかんでも使える。ネットとかも当たり前のようにできる。機体を置いておくスペースさえ確保できるなら、据え置きで普通に住める。いや、アレが普通ならココは……悲しくなるから考えないでおこう。


「あれだけのものが普段、使われないで放置されてるっていうのは、なんとも言えないね……」


 偉い人の悲しみがわかったような気がする。もっとも、あの人たちは多分、移動手段なんか必要としていないんだろうな。だからといってそこらの人に貸したところで、固定して住み着く以外の用途もなさそうだ。だいたいあんなものを操縦できる人なんて、そうそういないだろう……そう考えると、アイツって侮れないものを持っているんだな……少しは認めてやった方がいいのだろうか。


「さて、とりあえず十二食分は揃えたな……こんなもんでいいだろう」


 おやつの類はアイツに任せてあるから買う必要が無い。バナナをおやつに入れろだのなんだの煩かったから丸投げしておいた。かわりに食事そのものの担当が私になってしまったのは失敗だったかもしれない。ちょっとこの量、多すぎだろ。家まで持って帰るのが面倒なんだが……明日車に積み込むのはアイツにやらせよう。




「よし、四泊目の宿も決定! 予約完了! ようやく決めきったー!」


 さすがにハワイは苦戦した。なんだか思ったより混んだりしていたような気がするな。まあどうせ現地に行ったら誰もいないんだろうが、予約自体は普通に空きが無いとできないし、そもそも費用も高かった気がする。穴場を見つけられなければ大変な出費となるところだった。もう機内での二泊目を覚悟していたところだ。もうちょっと他に良い滞在先があればよかったんだが、あそこらへん海しかないからな……


「初日をヒマラヤの高地での機内泊に決めてしまったのが仇となるとはな」


 しかし太平洋上に機体を浮かべて泊まるのとの二択となれば、やっぱり魅力が違うよなあ……ぶっちゃけ海上なんてありふれてるんだから、今回わざわざ選択する必要が無いんだよね。水に浮かべられる機体ってのは凄いんだろうけどさ。やっぱり世界を回るんだから、それなりに貴重な体験はしておきたいところでしょ?




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