第58話 ダラダラ
『というわけだから、今月の16の日のネタなんかに構っている余裕は無いんだ。ご了承ください』
「何のことを言っているのかわかりませんけど、決める前に相談するようにしろって要求した次の月に、今度は突き放すんですか涙」
『絵文字はやめろって。喋るコッチの身にもなってみろ! 大変なんだぞ☹』
「あなたも使ってるじゃないですか☹」
『コレはOKなタイプなんだよ。素人にはわからないかなあ?』
「☹」
『とにかく、自分のネタのことで精一杯なの。だからソッチのネタを出すとか、ツッコミを入れるとか、そういう余裕が無いんです。先月のやり取りでどういう事がNGかは大体わかったでしょ?』
「☹」
『決まってから内容を送ってくれれば、余程のことが書かれてない限りは止めないから。私の返信が無かったらそのまま突っ走ってくれ』
「☹」
『☹』
「☹」
『……ゴメン、その文字も喋るのムズいんだ。機嫌をなおしてくれ』
「……なんで喋ってるんですか?」
『え? なんか流れでそうなって、今更変えるのもなんだなあって思ってね』
「今日はあなたの言ってることがいまいちよく理解できないです。余裕がないってのは本当みたいですね。わかりました。今月は自分でなんとかします。あ、今月『も』でした」
『お前さんは今日はキレが冴えているようで』
「いつもキレキレです! ホントは出来る子なのに、みんな理解してくれないんです! 天才が理解されない世の中は理不尽で狂っています!」
『はいはい、ソーデスネ』
「いつの日か、ボクの理想の世界を作って見せます! 必ず!!」
『それどんな世界よ、興味あるなあ』
「えっ? ……ヒミツです」
『どうせ欲求不満でモヤモヤしてるだけなんでしょ?(ニヤリ)』
「そんなことないです! 欲求不満とかは最近は無いです! モヤモヤは……してるかも……」
『あー、なんか変なこと思い出させちゃったかな? 悪かった。本当に調子が悪いみたい。今日のところは、さっさと切り上げた方がいいかな……?』
「体調が悪いなら無理しないでください。こちらはヘーキですので」
『いや、こうしてダラダラしてるとリラックスできるから、お前さんが平気なら続けるぞよ』
「なんかあったんですか?」
『なにも無いのが困っているというか……最近、偉い人に頼まれごとをされちゃってね。なかなか期待に応えられるかどうか、難しいところなんだ』
「凄いです! さすがですね! 偉い人が誰かに頼るなんて聞いたことがないです!」
『そうなの? なんか周りに振り回されてる感じだったけど』
「困ったときはお互い様ってよく言うみたいですけど、困っている人を助けまくるワリに、困って助けを求める場面が皆無だと、もっぱらの噂ですよ! そもそも困っている現場すら、見たことある人がいないって話です!」
『そんなノリだったかなあ……?』
「そういえば偉い人案件の名目であなたのポイントが減ってましたけど、それ関係だったんですね!? バグかと思って問い合わせたら『問題ない』とだけ言われて、ちょっと不審に思ってたんですけど……」
『あー、そうだね。今後、たまに意味不明なポイントの上下があるかもしれないけど、あまり気にしないで』
「了解です!」
『なんかポイントプログラムを変な方向に流用しちゃって、すまないね』
「それこそ問題ないですよ。みんなが楽しく使ってくれれば本望ですから」
『偉い人は、たしかに楽しんでいるだろうな……』
【ポイントプログラム】
利用可能ポイント: 800




