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第50話 スカウト

「夜中に突然ゴメンね。あ、もう日を跨いじゃったか。返事はいつでも良いからね」


『いえ、大丈夫です。いきなりでビックリしましたけど……内容にも』


「僕としても、そんなに急がないつもりだったんだけど、なんか急かされちゃってね。君が良い感じに馴染んできたから、そろそろ誘っても良いんじゃないかってさ。ま、僕としても最初からそのつもりで招待したわけだし、話さないでいる期間が変に長くなる前にDMするのも悪くないと思ったんだ」


『そうだったんですか。お招きいただきましてありがとうございます。大変助かっております』


「お礼はいいよ。かってに引きずり込んだだけだし。で、さっきの話なんだけど、どうかな?」


『スカウトの件ですか……いきなりすぎて、ちょっとピンとこなくて……とりあえずフルタイムの仕事ということなんでしょうか?』


「ああ、勤務条件とか待遇とかは基本的に全部そちらの都合に合わせるから、無理のない範囲でテキトーにやってくれればいいよ。成果はコチラで判定できるからレポートの必要も無し。定期的な連絡とかはすることになるとは思うけど」


『試用期間みたいなものは無いんですか? 私としては、どれだけお役に立てるかが完全に未知数なので、できれば「試用」をしてほしいです……それで続けられそうなら、正式に採用してもらう方向で……』


「弱気だねえ。そんなに気を張らなくていいんだよ。上手くいかないならそれはそれで、貴重な事例として今後の参考にするだけだから。僕としては君に、ただ動いてもらえれば、それだけでいいんだ」


『そうですか……なぜ私に白羽の矢が立ったのか、お聞きしてもよろしいでしょうか?』


「特に深い理由はないけど……そうだね。そもそも僕がこの世界に人を招待するときの基準を話しておこうか」


『お願いします』


「うん。まず前提条件として、いきなりこの世界に連れてこられても、自身と周りに居た人間が混乱しないこと。この世界で暮らすにあたってモラルを欠いた行動をとろうとしないこと。完全に一人の殻に閉じこもろうとしないこと。その上で、この世界の住人として必ず何らかの役割を、ほんの少しでもいいから、担当してもらうことにしている。その見込みが全く無い人は、はじめから招待しないんだ」


『私の場合が、今回の仕事内容だったというわけですか』


「必ずそれをしろってわけじゃないんだ。現に、君には既にポイントプログラムのアドバイザーをしてもらっているからね。僕としてはそれで充分だし、君もそう主張するならそれ以上何かをやってもらわないといけないことにはならない。そうするかい?」


『いえ、そんな……あれはただ口を出してるだけだし、あれだけで何かを主張できるとは思っていません。そもそも私としては、ただ役得だなってだけです』


「ハハハ、そのノリで良いんだよ。そうやってこの世界で楽しんでくれるのは、僕としては作った甲斐があるってもんだ」


『光栄です。私のことも高く買って頂けているようなのですが……そういう素晴らしい基準があるのに、なぜそこに私を介入させようとしているんですか? 私が勝手にスカウトをしてしまうと、せっかくの理想郷が崩れるキッカケになってしまうのでは?』


「むしろ崩したいんだ。もちろん崩壊させたいわけじゃないよ。ちょっと話が長くなるから、これから何回かに分けてお気持ちを送信するからね。とりあえず今日はもう寝て、起きた後ヒマなときにでも読んでみてよ。返事はすぐにしたかったら直接返信してくれても良いし、毎週金曜の直接会うタイミングにでも話してくれればいいからさ。とにかく僕は急いでないから、のんびりとね」




【ポイントプログラム】

利用可能ポイント: 832


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