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第49話 オンライン

「ふむ、ここはもう見なくても良いか」


 こうしてまた一人、訪問者が消えていくのであった――でも、ただ見てるだけの人なんて眼中にないだろうし、コメントも何も寄せないんだったら、そもそもいないのと一緒だしね。テキトーに『いいね』っぽいリアクションだけされたところで、なんのことだかわからなくて混乱しそうだし、そもそもアカウントを作らなきゃいけなかったりするとそこからして厄介なんだよ――ホント、SNSというのは業が深い。


「ん? なにか勘違いしたかなあ? と意味もなく煽ってみるテスト」


 うん、深夜のノリでちょっとおかしくなってきているのは容赦してほしい。ネット依存とでもいうのだろうか。こういうROMは半年どころか、いつまでたっても止められない。昨年末くらいからいろいろなSNSが盛り上がってきて、つい手を出してしまった。大量にアカウントを作っている人もいるようだが、私は基本的にはROM専だ。完全に隠れるタイプはROMれないが、そんなのは知らん。隠れたいのなら、そのまま隠れていてください。


「こうして見なくなることを選択する結果となるわけだから、最初から関わらなくて正解だったのである」


 一度関わると、抜けたくなった時に気まずいからね。どっぷり漬かったあとに時間が取れなくなって――そもそも最初からそんなにかけられる時間など無かった場合が多かった気もするのだが――まあそんなこんなで一度疎遠になると復帰しても同じ空気を吸えないというか、微妙になってしまったりもする。


 それにしても、SNSというのはいろいろと怨念が渦巻いているものである。画面に出ている文字や画像そのものはお淑やかに見えて、流れを追っていくと裏が見えてくる場合が多い。最初からダイレクトにビシビシ撃ち込んでくるタイプもある。完全に意味不明なものは、おそらく関わってはいけないモノであろう。まあなんにせよ、見ていて楽しいというか――それだけでお腹いっぱいになってしまう。


「具体的にどういうモノかって? そんなのここで披露するワケがないでしょ!」


 探さなくてもいろいろ出てくるから、ご自分でお探しください。大体、いくら公開されているからって、わざわざまとめて披露するなんて品が無いし、それで稼ぎ出したりなんてしたら、どこぞの仕事人に仕留められてしまうだろう。海外に逃げたところでお縄になる時代である。無茶なことはするものではない。せめて創作のフィルターにかけないとね!


「こうやっていろいろなSNSを見ていると、ここのSNSのヤバさがジワジワとわかってくるんだよなあ……ここにアカウントを作ったのは正解だった」


 システムっていうのは単純じゃない。ハードのことしか気にしないハード屋さんがいたり、ソフト屋さんはソフトが全てだとか、ハードあってのソフトだとか、ユーザーあっての――とか、そもそもただソースコードを書いてるだけだったりする。肝心のユーザーはお客様としてただサービスを喰らい尽くしていたりもする。もちろん石油王みたいな人とか超人みたいな人もいる。それがこの世のシステムだ。


 なんか話がぐちゃぐちゃになったが、この世界に来てから使うようになったSNSは、そのシステムがとても洗練されている。そこには調和しかない。この世界が調和しているように感じられるのと関係があるのか――あるのだろう。偉い人が私の及ばない英知でもって実現した理想郷なのだろう。何をどうしたらこんなことが実現可能なのか、サッパリわからない――


「おや、こんな時間に通知が来たな。DMか。誰からだろう――」




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