第21話 結論
ふむ、なかなかしっかりしている。こんなコミュニティがあったのか。毎日夜に届いているSMSをろくに読まないでいたから、昨日のSMSにSNSへの招待状がオマケで付いていたのに気づかなかった。SMSとSNSって紛らわしいな。やっぱりSMSなんて、もう廃止していいんじゃないか? それより略語だらけで何のことかわからないって? 普段お使いのお好きな検索サービスでググってください。
話を戻そう。このSNSは、あの愚か者が提供しているわけではなく、偉い人が用意しているもののようだ。いわゆる分散型というやつで、私が招待を受けたサイトは、そのお偉いさんとはまた違う人が管理者となっているようだ。もちろん愚か者ではないようである。雰囲気でわかる。
生活の中で、何か困ったことが起きたらどうすればいいか、これまでにあった事象とその解決法のノウハウなど、探せばいくらでも出てくる模様だ。ゴミの収集についての詳細についても記載があった。私が以前貰ったパンフレットは、ここの内容をまとめたもののようだ。反響もたくさんあって、こういうことは皆つまずきやすい点なのかもしれない。
「これからは困ったことがあったら、ここで全体に話を投げてみることにするか」
こういうSNSは他でも使ってきた経験があるから、基本的な扱い方がわからなくて困るということは無い。愚か者からの招待コードを使ってしまうと奴をフォローしてしまうことになるので、あえて新規登録をした。その上で次の内容のメールを送った。
『まさかポイントサービスの公式アカウントを用意していないなんてことはないよね? 私が作ったアカウントを教えるから、公式アカウントからフォローしなさい。毎日送ってきているSMSをそっちに移行すれば通信料の節約になると思うし、こうやってメールでやり取りする必要もなくなって便利だと思うんだけどなあ。どうして公式アカウントがあるはずなのに、そうしていないんだろうなあ。不思議だなあ』
そして今しがた、フォロー申請が届いたのである。直前にメールの返信も来ていた。『うっかりしていてすみませんでした。もちろん公式アカウントはございました。大至急フォローさせていただきますので、今後はそちらで、どうか引き続きよろしくお願いします』だと……愚かな。
プロフィールに登録日が堂々と表示されているぞ。本日だ。出来たてホヤホヤではないか! フォロー・フォロワー数を隠す姑息な手段はとれたようだが、システム都合による登録日の公開を防ぐことは不可能だ! 私がそれを確認していないとでも思ったか! わかっていて、あえてあの文面で送ったのだ! ひっかかったな! ふはははは……っ!
「……登録日が私と同じになってしまった。なんだか負けた気がするのは気のせいか……?」
おや、さっそく一件、フォロワーだけに向けた投稿をしたな。なになに――未だトライアル期間中ではございますが、ついにポイントの交換品をご用意することができました。期間限定ポイントの期限も迫っていることですし、ぜひ交換をご検討ください。ご希望の場合にはDMでその旨をお申し付けください――なるほど。宿題の答えが届いたというわけか。よろしい、見せてもらおう。そろそろ愚か者から卒業をしなさいよ。どれどれ――
「友達、交換ポイント1000」
なん、だと……
【ポイントプログラム】
利用可能ポイント: 1609
うち期間限定ポイント: 1500
有効期限: 2023-02-28




