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リア充は絶滅しました  作者: @OhMyBrokenAI
第1部 リア充は絶滅しました
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第14話 ペットボトルの日

 一週間分プラスアルファの量のペットボトルのゴミを出した。まだあんまり慣れていなくて、忘れるところだった。まあ最近はきちんと洗って潰しているから、溜まってしまっても場所を多少とる程度で済むので、それほど実害は無いと思う。ただ、ゴミ出しのルーチンは日常の感覚として、できるだけ早いうちに、しっくりと馴染ませていきたい。特に生ごみに要注意だ。


「明日だぞ。夜のうちに出すのはカラスとかのリスクがあるから、早朝に出すんだ。忘れるな」


 現実的に可能性は無いと思うが、散らばってたりする現場をイケメンに見られでもしたら、もう顔を合わせられなくなってしまう。あそこにゴミを出すのが私だけでなければ、まだ言い逃れは出来るのだろうが……いや、そんなことをしてはいけない。この一帯は私のテリトリーなのだから、私が責任をもってクリーンに保つのだ。そう決めたではないか。


「そんなことより、今日はテキパキと日課を終わらせて、コンビニに繰り出すとしようではないか」




「売り切れ……だと……!?」


 コンビニで期間限定のスイーツを今日から売るって話だったから喜び勇んで突撃したというのに、棚がガラガラだった。先週は情報をキャッチし損ねていて、しばらくたってからネットで情報が転がってるのにようやく気付く体たらくで、既に棚が空でも気を静めることは容易だったのだが……解せぬ! 誰が買っているのだ!? そもそも、ここに来るのは私だけではないのか?


 商品を卸しに来た人が、その足で買って行った? 実は店長がコッソリ潜んでいて、おいしい品は店頭に並べる前に買い占めている? ……いかん、そういう根拠のない誹謗は慎むべきだ。現実としてあり得る線は、イケメンが買い占めていった、これくらいしかない。イケメンだってスイーツに目が無いこともあるだろう。でもそうだとしたら、一つくらいは残しておいて欲しい。


「今度の金曜に、ちょっと甘いものが好きかどうか聞いてみる?」


 ……いや、やめておこう。だれしも知られたくないことの一つや二つはあるはずだ。私が急にそんなことをイケメンから聞かれたらどうする? 特に好きというわけではないものの、期間限定品となると買ってみたくなるくらいには興味があります。そういえば今週もそういう品がコンビニで売られていたみたいなんですけど、品切れで買えなかったんですよねーアハハ……


「気まずくなったらどうするんだ。有るかもしれない地雷を踏みに行こうとするのは止めるんだ」


 こうは考えられないだろうか。この店の品はリア充どもが蔓延る世界と共有されていて、そいつらが先に買い尽くしてしまったのだ。先週からキャンペーンが始まっているのだから、あいつらのことだ、ナゾッターとか使って万遍なくお得情報を拡散しまくっているのだろう。それで、そいつらの餌食となってしまったのだ。今頃はフリマで転売されているかもしれない。


「生菓子系は、さすがに無理があるか」


 まあいい、くだらない妄想はこのくらいにして、次の店だ!




 ふう、なんとか確保することができた。こんなところまで来ることになるとは。私も少しは体力が戻って来たのかな、前はこんな遠くまで来たらヒーヒー言ってたような気がする――それにしても、この店で買えたか。街並みの雰囲気――いや、街じゃなくて工場地帯だな。こんなところでスイーツを買う人がいるイメージはあんまりわかない――今ちょっと差別的な考えをしてしまっただろうか。口には出さないでおこう。とはいえ――


「あっちの世界とそれなりにリンクしているっていうのは、突拍子もない発想という程でもなさそうだな……」


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