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罠を読み解きましょう

結局、館山さんに白状していただいたあとは、館山さんの証言をボイスレコーダーとカメラとビデオに残して、館山さんと別れました。

ちなみに、それらの道具は、リュウが常備していました。




「……何故、こんなに色々持っているのですか?ボイスレコーダーだけのはずでしたよね?」

「あ?んなの、京香と出かけるんだから当たり前だろ?何時なんどきお前にストーカーやら変態やらが襲ってくるか分からないからな。証拠をとっておかねーと。」

「……私を襲う人なんてそうそういませんよ?リュウのほうがよっぽど危ないので、護身用に持っていてくださいね。」



そう言ったとたん、なぜかリュウとレンに怒られてしまいました。

そんなに言わなくても……。

……分かりました。反省しています。

確かに、私の性別が女である以上、物好きな方がおられて万が一ということもありますからね。


二人の怒りが落ち着いたところで、レンが突然現れた訳を聞こうとしていたら、なんと愛華さんと夏さんも現れました。





「愛華さん!夏さん!どうされたのですか!?」

「いや……京香の親友として、京香が心配で……。」

「京香ちゃんがあ、変な男に騙されないか心配でえ……。」

「お二人とも……。心配してくださったのですね。ありがとうございます……。」



う~…嬉しいです。

照れ臭くて、少しこそばゆいですが、心がほかほかしてきました。



「京香ちゃん、照れてるう?かわいい~!」

「ほんとだな。でも、こんなとこでそんな顔したら危ないぞ?」

「そうだよお!襲われちゃうよお!」

「すぐそこに、危ない奴等がいるんだからな!まあ、こんな可愛いんだから、京香に言い寄る男が多くても仕方がないな。ちゃんとあいつらは撃退してやるから大丈夫だぞ。」




愛華さんと夏さんとくっついて、友情を確かめ合っていると、なぜか、リュウとレンに邪魔されました。

無理矢理引き剥がされ、距離を取らされます。

もう!友情を邪魔するものは馬に蹴られてしまえばいいんです!!!



「リュウ!レン!何をするのですか!」

「京香、そんな怒んなよ。」

「怒った京香ちゃんも可愛いけどね。でも、今は笑った顔が見たいな?心配したんだよ?」

「何でも買ってやるから、機嫌直せ。」

「話をそらさないでください!」


口々に色々言ってきますが、誤魔化されませんよ!

何でも買ってやるって!

私は子どもじゃないんですよ!

……確かに心配をかけてしまったのは申し訳ないですが……。

でもそれとこれとは別の話です!






リュウとレンが反省するまで怒りは続きましたが、愛華さんと夏さんにきちんと謝罪したので、自然と話はもとに戻っていきました。



「結局、何故レンはここに現れたのですか?今日は確か、午前中は部活でしたよね?」

「ああ。あのね、下駄箱に手紙が入っていたんだ。生徒玄関の下駄箱なら、家へ帰ってから読むんだけど、弓道部のほうの下駄箱に入っていたから一応更衣室で広げてみたんだ。そしたら……その……京香ちゃんのことが書いてあったから……。」

「何と書いてあったのですか?」

「えっと……。」

「葛城。見せろ。」



レンは言うのを躊躇っていましたが、夏さんがレンから手紙を受け取り、愛華さんと広げて読まれました。

ですが、リュウがさりげなく邪魔をしてきて、私に見せてくださいません。



「夏さん、私もその手紙を確認したいです。」

「……くだらない手紙だから読まなくてもいいよ。」

「そうだよお。」


「……夏さん、愛華さん。心配してくださるのはとても嬉しいです。でも私は大丈夫ですよ?それほど弱くはありません。中傷の言葉には慣れています。今さら傷付きませんよ。」

「でも、わざわざ見る必要はないだろ?」

「ありますよ。私のことですもの。大丈夫ですよ。今、私を傷つけられるとしたら、夏さんや愛華さん、リュウやレン、アキラや家族といった、私の大事な人だけです。」

「……分かったよ。」



夏さんから受け取った手紙には、要約すると『藤原京香は男好きの淫乱である』ことと『藤原京香がまた新しい男を騙そうとしていること』、『その日付けと待ち合わせ場所』が書いてありました。



「前半に書いてあることはともかくとして……後半の待ち合わせ場所や時間は、誰でも知っていることではありませんよね?」

「だな。まず間違いなく山崎の仕業だろうな。」

「というかあ~、弓道部の下駄箱に入ってたのならあ、山崎センパイ以外には無理だよねえ?長澤センパイがいるからあ、女の子たちもなかなか近づけないんだしぃ。」

「じゃあ、これも証拠の一つになりそうですね。」

「そうだな。」


「……では、週明けには今までの証拠と一緒に山崎センパイのところに行くことに致します。」

「えー……大丈夫ぅ?一緒に行こうかあ?

「いえ、一人で大丈夫です。話し合って、嫌がらせをやめていただきます!」



今度は、四人が団結して反対されました。

……そして、結局、助けていただくことになりました。

うう~……迷惑をおかけしてすいません……。


では、今度こそ解決できるよう気合いを入れて臨ませていただきます!










「京香、せっかく駅まで来たんだし、愛華と私とデートしないか?」

「行きたいですっ!!」


……リュウやレンも行きたがったので、五人で出かけることになりました。

今日は名一杯楽しんで、週明けに頑張ります!


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