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弱味を握ってやるわ!

そこは、私の場所のはずなのに!!!




とりあえず、あの性悪女の弱味を握って、媚をうったり、脅したりするのを止めさせようと思った私たちは、今日のデートでの性悪っぷりを記録しようと、レンくんの家へ行った。


本来なら、恋人であるレンくんに連れられてくる予定だったから、照れ屋のレンくんのために、下見を何回もしたことがあったから、お家の場所はばっちりだ。


家の近くで会ったら、照れ屋なレンくんでも誘いやすいかと、わざわざお家の近くをうろうろしたこともあるが、レンくんにはなかなか会えなかった。


仕方ない。ご両親に紹介してもらえるまで待つのも、照れ屋な彼氏をもった彼女のつとめよね。







三時間ほど待っていると、リュウ様のお家から出てきたあの性悪女たちとリュウ様が、レンくんのお家へ、入って行った。



「おば様~。」



……なぜ、あんな女が、当たり前のようにレンくんのお家へ入っていくのかしら。

いくら幼馴染みといっても、異性なんだし、年頃になったときとか、相手に彼女ができたときとかに遠慮するべきよね!




レンくん格好いい……。

普段の制服や袴姿もとってもドキドキするくらい素敵なのに、初めて見た私服も、レンくんの精悍な容姿を引き立てて、とてもよく似合っていた。


今日の私の服とも合う!

嬉しくなって、レンくんに駆け寄ろうとするが、手を引かれて止められる。


その瞬間、レンくんの後ろから、あの女が出てきて、今日の目的を思い出す。


「百合ありがとう~。ゴメンねえ?」

「いいわよ。でも次は気を付けてね。」




レンくんのお家から出てきたレンくんとリュウ様、あの性悪女たちを追いかけるものの、イライラの連続だった。






服を見に行ったら、試着室の前でレンくんを待たせて、『似合う』とか『可愛い』とか『脱がせたくなる』とかの言葉を無理やり言わせたり。

更には、レンくん好みの服を買わせてプレゼントさせたり。


アクセサリーを見に行けば、アクセサリーを自分の身体につけさせて、不可抗力を装って、鎖骨や耳、うなじなんかを触らせる。


靴を見に行ったら、レンくんを膝まづかせて、自分の足に靴を履かせるの!


極めつけは、レンくんに何かさせるたびに、レンくんやリュウ様に見惚れて、あの女を睨んでいる周囲の女の子たちに、バカにするように笑ったり、優越感たっぷりに、見せ付けるようにレンくんに触ったり甘えたり!!!


それは彼女である私だけの特権なのに!!!






ショッピングが終わったと思ったら、次は話題のチーズケーキ屋さんだった。

入ろうと思ったが、今日はカップル限定で、百合と二人では入れないし、もし入ったとしても非常に目立つだろう。




仕方がないので、お店で食べる列ではなく、購入だけの列に並ぶ。


これでも、店内には入れるからよしとしなければならない。


私の美貌だったら適当な男を捕まえることもできるけど、万が一レンくんに見つかって、浮気を疑われても嫌だしね。







そして、やっと店内に入った私が見たものは、あの性悪女が、レンくんに『あ~ん。』を無理やりしている姿で、私の我慢は限界になってしまった。





「いいかげんにしなさいよっっっ!!!」


ふざけた行動をとる性悪女に、怒りが沸々と沸いてくる。

腸が煮えくり返り、脳が焼ききれそうだ。


ふざけた言葉を吐く口を縫い付け、レンくんに触った手を焼き、レンくんにキスをさせた頬に硫酸をたらし……と、想像して何とか気をまぎらわしていたが、もう限界だ!


百合がとめてくるが、知ったことじゃない!

邪魔よ!

リュウ様はあの性悪女のものだから、あんたは文句言えないかもしれないけど、私は、私のレンくんに手をだされてんのよ!!!




「美里……やめて!皆さんのご迷惑だわ!」


「っっっ!!!」




ハッと気が付いた。

このままだと、レンくんは騙されたままだと!



「えっとお……ゴメンねえ。私~……彼氏とケンカしちゃってえ……藤原さんとリュウ様の仲良しカップルのラブラブみてたらあ、羨ましくなっちゃってえ……。」




瞬間、リュウ様の機嫌が上昇するのが分かる。

『仲良しカップル』っていうのがよかったんだろう。



「クスクスッ!別に、私とリュウはカップルではありませんよ?」


「え~!そうなんだあ。私てっきりい……。リュウ様と藤原さんってスッゴクお似合いだからあ……。」


「そう?私は、藤原さんとレンくんがつき合ってるんだと思っていましたわ。だって、レンくんが、藤原さんのこと大好きなの、見ていてすぐ分かるんですもの。」


「やっぱり分かりますか。京香ちゃん、僕本当に京香ちゃんが大好きなんだよ?」


「フフッ。知ってますよ?」


「僕だけを『特別』にしてくれる気になったら、すぐ教えてね。」






悔しい!!

つい興奮してしまったせいで、レンくんが心にもないことを言わされているのをとめてあげられない!!


レンくん待っててね。

すぐに、あの女の弱味を握って、あの女とリュウ様をくっつけるから!


次こそ、救いだしてみせるからね!







そしたら……ラブラブなデートしよおね♪






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