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第91話 幕間~その頃のクレス校長たち~

すみません。

今回は幕間の話です。


アリスのトイレに行く最中の誘拐未遂の後のクレス校長たちの話です。

「ふむ、フリスク一派を支援していた者の一人が王家から追放された男とは」


「そいつはクロノクル魔法学校に在籍しているアリシア王女だけでなく、アリスにも目を付けたようです」


「アリス君が?」


「ええ、最新の報告では複数でトイレに行こうとしていましたが、床に潜んでいた分身体に危うく連れ去られようとしてましたが、ミルト君によって解決したようです」


 エトワール魔法学校の校長室にて、クレス校長と教師のトッシュ、そしてラビリスタが話をしていた。

 フリスク一派を支援していた者の一人がアリスに目を付けた事、そしてトイレに行こうとしていた最中に連れ去られかけた事を報告していたようだ。

 ラビリスタは、フレデリカ経由でもたらされたカティアの報告書をクレス校長に手渡し、クレス校長もそれに目を通した。


「ブラッド・クーデルカか。 確か歪んだ支配欲に溺れた厄介な男だったな」


「特に女性は自分の物だという認識のようで」


 ラビリスタが不快感を示しながら、クレス校長の言葉に返事をした。

 クレス校長自体はブラッド・クーデルカについての危険性を知っていたようだ。


「それにしても、分身体を床やら壁やらに隠れて配置していたとはなぁ。 確か追放先は深淵の地だったか?」


「多分、そこで何らかの力を手に入れたのでしょうな。 分身体を作り出してでも己の欲望を満たそうと」


「国王様からは分身体を殺しても問題はないと言われてますが、ミルト君が一人で複数の分身体を屠れるほどの実力を持っていたとは……」


「それはおそらく、彼のアリス君への想いがそうさせたのではないかな?」


「愛が彼を強くしたと?」


「私はそう思っているよ」


 さらにトッシュから渡されたアリエスからの報告も目に通しながらクレス校長がそう嘆く。

 トッシュからは深淵の地で、ブラッドが何らかの力を手にしたのではと予測し、ラビリスタはそれから生み出した複数の分身体をミルト一人で屠れる実力を有していたことに驚いていた。

 ただ、クレス校長はミルトがアリスの事を好きだというのは知っているようで、それによる愛の力がそうさせたのだろうと言った。


「バトルフェスタもうちとクロノクル魔法学校の二戦目で個人戦は終わりになるか」


「三日間の休養日の後にタッグ戦が行われますね」


「タッグ戦も四日間ですからね。 幸い朝と昼の二試合ずつだから皆の負担も和らげるかと」


「特にアリス君は三日間の休養日の時間を有意義に過ごしてもらいたいものだ。 さっきの誘拐未遂もあるから、我々のフォローも必要だが」


 バトルフェスタももうすぐ始まるクロノクル魔法学校のアウェー戦で個人戦は終わりになり、三日間の休養日の後でタッグ戦が行われる。

 タッグ戦も四日間掛けて行われるが、朝と昼の合計二試合ずつなので、出場者の負担は抑えられるとラビリスタは言う。

 ただ、クレス校長は先述の誘拐未遂があったためにアリスの心理面を心配していた。

 休養日の三日間を有意義に過ごして欲しい反面、教師陣のフォローも必要だとも言った。


「ミルト君はアリスさんの支えになれるのでそこは大丈夫かと。 確かに護衛も必要ですが、彼女の生活の邪魔にならない程度に距離を保って、襲撃の際にすぐに対処できるようにすれば……」


「彼女の心理面は彼に任せた方がいいな。 護衛もフレデリカ君をメインに特殊部隊を編成しておこうか。 トッシュ、編成を頼む」


「了解」


 その校長の言葉にラビリスタは、支えはミルトに任せた方がいい事と、護衛については普段はアリスの生活の邪魔にならないようにすることを提案した。

 彼女の提案を飲んだクレス校長が王国から来たフレデリカをメインに影で見守る特殊部隊を編成するようにトッシュに依頼した。


(イリスとスコールの娘であるアリス君もこの局面を乗り越えられると信じて、見守るとしようか。 我が娘と共に)


 校長室の窓を見ながらクレス校長は心の中でそう決意を新たにしたのだった。


 

次回は27日(水)に更新します。


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