第87話 再び襲撃!
「アリスさん、一緒にお手洗いに行きましょうか」
「うん。 ブラッドの分身体に襲われないように複数で行った方がいいしね」
「ん……、私も行く……」
「私も一緒に行くわ。 何かがあった場合に対応できるようにね」
「ミルト君やライネス君も一緒に。 男子トイレから経由するかも知れないし」
「ああ、分かりました」
昼食後、個人戦最後の対戦に向けて【クロノクル魔法学校】のアウェー戦に入る前に、ボクとファナ、そしてフレデリカさんとアリエスさんとルミアさんで一緒にトイレに行く。
なお、ミルト君とライネス君も一緒に連れて行く。
男子トイレから女子トイレに襲撃もあり得るからね。
分身体なら、すり抜けも可能みたいだし……。
食堂からトイレまではそこそこ距離があるので、ブラッドの分身体が襲撃するのにもってこいの場所でもあるからね。
「じゃあ、私とアリスさんとルミアさんで先に入りますね」
「こっちは先に俺が入るよ」
「なら、最初は私とフレデリカさん、ミルト君が見張りになるわね」
まずはボクとファナ、ルミアさんが女子トイレに、ライネス君は男子トイレに入る。
その間にアリエスさんとフレデリカさん、そしてミルト君が見張りをする。
(ボクも少し飲みすぎたし、早く済ませないとね)
まぁ、ボクも昼食の時にマジックポーションジュースを飲みすぎたからね。
魔力は回復したけど、その代償にしたくなってきたからね。
そこは丁度よかったかもね。
そう思いながらトイレに入ろうとしたんだけど……。
「捕まえたぁぁ!」
「きゃあぁぁぁっ!?」
「しまった!?」
「アリスさん!?」
突如ボクは後ろから羽交い絞めにされた。
「ブラッドの分身体!?」
「床から這い出てきたの!?」
ボクを羽交い絞めにした相手はやはりブラッドの分身体。
しかし、誰も床から這い出て来るなんて予想できなかったので、対処できなかった。
「ふひひ、アリス・パリカールは貰ってくぜ!」
そう言いながらブラッドの分身体は、転移アイテムを使おうとした。
(ちょっと! ボクはトイレのピンチなのに!!)
そう思いながら絶望していた所だった。
「させるかぁぁぁぁぁ!!」
「ぐはあぁぁぁぁ!!」
「あっ! 今のうちに……!!」
ミルト君が即座にエアシュートを使い、分身体の側面に直撃させた。
その瞬間、ボクから離れたのでボクは急いでトイレに向かう。
「ありがとう、ミルト君!」
「お礼はいいですから、アリスさんは早く自分の用事を」
「うん!」
ボクはミルト君に頷きながら、急いでトイレに向かい、無事に済ませる事が出来た。
ミルト君のおかげで最悪の結果にならずに済んだので、乙女の花摘みを妨害しようとしたツケを払おうとしたが……。
ミルト君の周りには分身体だったモノの成れの果てが転がっていた。
「何これ?」
「ミルト君が全部倒したのよ。 分身体を」
「アリスさんを……思うが故の……だね」
あー、ミルト君がキレちゃったのか。
確かに下手すれば、ボクは別の意味で最悪の事態になってたかもしれないしね。
それにキレたミルト君が全部倒してくれたって事だね。
で、どんな風に倒したのかは気になるから、アリエスさんに聞く事にした。
次回も2日後に更新します。
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