第84話 前期バトルフェスタ~次に備えて~
「お疲れ様。 それにしても相手もなかなかやるわね」
「ええ、まさかファイアボールやアイスニードルを発動した後で、自分の意思でタイミングをずらして打ち出すなんて思わなかったです」
「前例があったとはいえ、いざとなると混乱するな」
控室に戻ったボクをアリエスさんとフェイトさんが労ってくれた。
フェイトさん曰く、アリシア王女と言う前例があったにせよ、いざとなると混乱してしまう。
ボクも流石に戸惑ったしね。
「さて、この後は【ブルックス魔法学校】だけどアリスさんは出れないからね」
「連戦禁止のルールですからね。 観戦しますよ」
「ブルックス戦には、今まで出れなかった者達で戦うらしいな。 実力を見せるにはいい機会だろう」
「そうですね。 20人いるんですし」
「はい、アリスさん。 紅茶ですよ」
「あ、ありがとうファナ」
次の対戦相手について話そうとしている所にファナが紅茶を持ってボクの方に来た。
この香り、カモミールティーかな?
ファナは紅茶を淹れるのが上手いのかもしれないね。
(あ、美味しい)
飲んだカモミールティーは美味しかった。
その後、ファナはフェイトさんやライネス君など、今回のラウル・アカデミー戦に参加した人たちに紅茶を振舞っていた。
「あの子、見た目はカティア様に似てるのに、紅茶とか料理は上手いのよね」
「そうなのですか?」
「ええ、カティア様は紅茶を淹れるのも料理も苦手な方なのよ。 魔術師としての才能は高いのに」
「つまりクレス校長はメシマズの嫁を……」
「料理は父様がやってたみたいなので問題はないそうです。 私の料理も父様に教えてもらったものですから」
「女子力高いね。 と言うか聞いてたんなら言ってよ」
ファナの意外な一面とカティアさんがメシマズ嫁である事実に内心驚いていた。
しかし、クレス校長は本当に万能なんだねぇ。
「アリスさんは料理ができるのですか?」
「出来るよ。 両親が家にいない時とかはいつもボクが作ってたから」
「そうなのですね。 バトルフェスタの個人戦が終わったらぜひとも食べてみたいです」
「期待しないでよ。 ボクは豪華なものは作れないから」
「ミルト君にも振舞ってあげないとね」
「そうですね。 せっかくなので彼にも振舞いますよ」
ファナから料理が出来るのかと聞かれ、ある程度は出来ると答えた。
実際に両親が冒険者活動で家にいない時とかは、ボクが料理をしていたのだ。
ファナみたいなものは作れないだろうけど、約束したし個人戦が終わったら振舞ってみようかな。
アリエスさんからは、ミルト君にもと言われたけど、もちろんそのつもり。
(でも、今はこの先のクロノクル魔法学校戦に備えないとね)
そう。
昼の時間からの対戦となるクロノクル魔法学校戦の二戦目に備えておかないといけない。
アリシア王女との試合の可能性に備えて【ブルックス魔法学校】戦を観戦してもう一度戦い方を学び直そう。
次回も2日後に更新します。
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