第80話 前期バトルフェスタ~ラウル・アカデミー戦③~
吹き飛ばされ、尻餅をついたリーゼロッテさんがスカートを押さえながら立ち上がる間にボクは別の魔法の準備をしていた。
と言っても、インスパイアやグレイブといった負担が大きい初級魔法は使わないが。
「【アイスニードル】!!」
「くっ、氷柱が大きい!? 【ファイアシールド】!!」
ボクが放ったのはアイスニードル。
これも一般のアイスニードルと比べたら氷柱の大きさが違うようだ。
本来は小さな針のような氷柱を相手にぶつける魔法だからね。
「【アイシクル】レベルの大きさと威力……! だけど……!!」
「あっ!!」
何とリーゼロッテさんがアイスニードルを受け止めながらファイアシールドを展開しながら突っ込んできた。
「あぐっ!」
突然の事だったので避ける事が出来ず、ファイアシールドによるシールドアタックを食らってしまう。
吹き飛ばされて転倒する際に受け身を取ったので、痛みは軽度で済んだが、流石に服の裾が焼けてしまった。
それにファイアシールドで突進するなんて発想は、全くなかった。
「咄嗟に防御しましたか。 流石ですね」
「それでも吹き飛ばされたけどね。 あっつぅ……」
焦げた服の袖を見ながら立ち上がる。
確かに咄嗟には防御態勢は取ったが、突進の衝撃は防げなかったんだよね。
ダメージは抑えられはしたけど。
「【バーニング】!!」
早速リーゼロッテさんが、バーニングで仕掛けて来た。
この人は結構、範囲魔法で仕掛けてくる場合が多い。
あまり使いたくはなかったけど、仕方がないね。
「【ブリザード】!!」
「ひゃあぁぁぁっ!? な、何この寒さ……、あ、腕が……!!」
「ファイアボール、三発同時!」
「え!? 三発同時って……きゃあぁぁぁぁっ!!」
リーゼロッテさんの腕を一時的に凍らせた後の追い打ちとして、ファイアボールを三発同時に放った。
反応的に三発同時はあまり見ないようで驚いていた。
そして、そのまま火の玉が三発全て直撃する。
流石に結界が張られてるので、火だるまにはならないが、それでも彼女の服はスカートと胸の部分以外はほぼ焼かれた模様。
『勝者はエトワール魔法学校、アリス・パリカール選手です!!』
攻め手を制限された中で、何とかボクは勝利を収めた。
これで一巡目は終わり、インターバルの後で二巡目に入る。
気絶したリーゼロッテさんは、救護班によって回復魔法を掛けながら背負われていった。
流石に担架を使わせるレベルではなかった事にボクは安堵し、控室に戻った。
とはいえ、ボクも少し服を焦がされたから直してもらわないといけないね……。
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