第75話 耳にした厄介な情報
さて、バトルフェスタも三日目に入りクロノクル魔法学校戦は四日目に入ったことによって、ボクは今日も観戦となった。
保険医さんから今日も休むように言われてるからね、しょうがないね。
アリエスさんとかの上級生は、かなりの安定した戦いぶりを見せているし、ファナやライネス君、ファルミアさんやアンナさんもボクの分まで頑張ると奮闘している。
そのため、負けても最高で3敗までに止まっている。
「そういえば三日目に入った時点でエトワールを含めた7校が10点加算された状態で掲示されてましたね」
「ワルジールが二日目に入る前に棄権しちゃったしね」
「暴動まで起こしたから、ワルジールは一旦解体だからなぁ。 でだ、フレデリカさん。 アレは本当なのか?」
「はい。 私も信じられませんでしたが……、カティア様からの調査結果なので間違いはないかと」
「ん?」
キルスさんがフレデリカさんにある話を聞いて来た。
そういや父親が国の重鎮だったっけ。
フレデリカさんも信じられないような様子を見せながらも、事実であると認めたみたいだけど……何があったのかな?
「何があったのです?」
「カティア様から国に伝わった支援者のリストの中に厄介な名前があったようで」
「厄介な……ですか?」
フレデリカさんの話にボクだけでなくミルト君も耳を傾ける。
気になるんだろうね、きっと彼も。
「ブラッド・クーデルカという男だ。 かつてはクーデルカ王国の第三王子だった男だ」
「第三……王子だった?」
そこにキルスさんが厄介な名前の答えを出してきた。
ボクは何もわからずに首を傾げる。
「奴は支配欲と独占欲が強すぎてな。 世界と女を自分だけのモノにしようと企んでたのさ。 当然、姉の第一王子や妹のアリシア王女も対象だった」
「うわぁ、嫌すぎますよ。 なんて厄介な……」
「そのため、当時は家族会議の結果、王位を剥奪して深淵の地に追放したのです」
何とまぁ、基地外じみた野望を持っているとは……。
世界はともかく女性まで自分だけのモノとか……聞いてて気持ちが悪くなる。
ミルト君もかなり怒りを露にしているみたいだしね。
だから、王位を剥奪されて追放されたのか。
「身一つで追放されたから、深淵の地では生きられないだろう。 そう思っていたようだ」
「という事は……?」
「奴はどういう形で生き延びたかはわからないが、まずフリスク一派への支援者の一人としてフリスク一派を利用したようだ」
「それもブラッドの野望の為に?」
「そうらしい。 初期魔力で優劣を決める思想は奴にとって野望を達成しやすくできるからな」
フリスク一派の思想はブラッドの野望に利するという事か。
確かに尚更否定しないといけなかったわけだ。
しかし、深淵の地から生き延びたとなれば、かなり厄介になるんじゃないかなぁ。
「あの男はフリスクが壊れた事で、再び行方をくらませましたからね。 油断はできません」
「そうですね……」
ボクも女性だし、その恐怖は分かる。
フレデリカさんやキルスさんとそんな話を聞きながら、ボクはアウェー戦の試合を見ていたのだった。
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