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第74話 幕間~支援者の一人の正体~

今回は幕間です。

ここ最近は、幕間でお茶を濁している気がするなぁ。

 一方で、クーデルカ王国の王城内では……。


「そうか。 ワルジール魔法学校は棄権となったか」


「カティアさんからの報告です。 ラウル・アカデミーとの試合でも全敗した事で、フリスク・ワルジールが壊れ、生徒たちによる暴動が起きました。 学内だけでなく、当時の試合会場だったラウル・アカデミーの闘技場でも発生し、闘技場が半壊しました」


「ふむ……」


 第一王子のロランが、バトルフェスタ初日で起こったフリスク一派に汚染されたワルジール魔法学校の暴動事件について、カティアから伝わった情報を国王に伝えていた。

 国王も髭を触りながら聞いていた。


「そして、ラウル・アカデミーでも起こったワルジールの暴動は『支援者』も手を貸していました。 多分、フリスク一派に制約結界の効果を持った魔道具を渡した者の一人でしょう」


「支援者も手を貸しておったのか……。 厄介な事をする」


「ルール上は制約結界は反則ですからね。 それでもルールを捻じ曲げてでも遂行しようとしていたのでしょう」


「なるほどな」


 ロランの報告内容に『支援者』の単語が出て来た所で、国王も顔を顰める。

 フリスク一派のパイプが思った以上に大きかったのが予想外だという事だろう。


「しかもカティア様の調査でその支援者のうちの一人がかなり厄介な存在でして……」


「厄介とな?」


「はい。 『ブラッド・クーデルカ』という名前でした」


「何じゃと!? まさか、あやつが!?」


「ええ、あの厄介な思想を持った元第三王子です」


「ここに来て、あやつの名が出るとはのぉ」


 フリスク一派の支援者のリストに『ブラッド・クーデルカ』という名前が載っていた事を告げると国王が驚きの様子を見せた。

 ロランもこれを見ていい気分がしないのだろう。

 かつてはクーデルカの第三王子だった男が、フリスク一派を支援していたのだから。


「あの男は世界を自分の物にするというかつての魔王より厄介な思想持ちじゃったからなぁ」


「ええ、さらに女性も自分だけのモノという思想でしたからね。 姉や妹もかなり震えてましたよ」


「それ故に家族会議で話し合った結果、王位剥奪と深淵の地への追放処分をしたのじゃが」


 さらにその男は、厄介な思想を持っていたので、家族会議の結果王位を剥奪、追放処分となったのだ。

 だが、ここでこの名前が出てきた以上、深淵の地から生きて帰って来たという事だろう。


「奴はおそらく、世界を自分の物として支配するために、フリスク一派を利用して弱体化を図ったのではと」


「初期魔力至上主義の奴らを使ってか。 確かにそれなら奴が世界を壊しやすくなるからのぉ」


「次出会った場合は、容赦なく消す必要があるかと」


「そうじゃな……」


 支援者としてフリスク一派を利用していたかつての第三王子に頭を悩ませつつ、今後の事について二人は話し合うのであった。


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