第73話 二日目は観戦でした
「ワルジール魔法学校は初日で棄権か……」
「その後は暴動もあったんでしょ?」
「らしいよ。 ファナがクレス校長に状況を聞きに行ってもらった内容だけど」
バトルフェスタ二日目。
今回はボクはお休みして19人でやりくりする予定なのだ。
昨日のクロノクル魔法学校戦では無茶したからね……。
そのため、ボクはミルト君とミーナ、ジャック君、フレデリカさん、キルスさんとルリルラさん一緒に観戦をしながら昨日起こったワルジールの暴動について話していた。
なお、切り出したのはジャック君で、思い出したかのように暴動もあった事を告げたのはミーナだ。
「フレデリカさんは大丈夫ですか?」
「いえ、スッキリしましたよ。 フリスクとその一派にワルジールを汚されましたから。 まぁ、ひとまず解体しないとダメでしょうけど」
そして、ミルト君がフレデリカさんに聞いてみたら、彼女自身はスッキリした様子だ。
ただ、一度フリスクの初期魔力至上主義によって汚されたので、ワルジール魔法学校は一度解体して立て直すのだそうだ。
「それにしても、ラウル・アカデミーの闘技場を半壊させる程の暴動とはな」
「外部からの支援者も混じってたんでしょう?」
「ええ。 ですが、カティア様によって即座に鎮圧されました」
次にキルスさんとルリルラさんが切り出した話題も暴動だった。
なお、暴動はワルジール魔法学校内だけでなく、初日最後の対戦相手だったラウル・アカデミーの闘技場でも起こったのだ。
出場者と外部からの支援者が協力して暴動を起こしたようで、向こうの闘技場を半壊させたのだ。
何とかカティアさん……ファナのお母さんが現れて鎮圧した事で半壊に抑えられたんだけど。
ファナから聞いた話じゃ、闘技場の建て直し費用はフリスク一派の資産から差し押さえる形で取り立てるらしい。
「そのため、ラウル・アカデミーは、最低でも今日と明日はアウェー戦のみで戦う事を強いられるわけか」
「何だか可哀そうよね。 ある意味被害者なんだし。 一応、建て直し費用はフリスク一派方から差し押さえとはいえね」
「授業にも影響がありそうですね」
そう。
その被害を受けたラウル・アカデミーは現在はここエトワール魔法学校と戦っているが、他の試合もアウェー戦になった。
闘技場が半壊で使えなくなったからだ。
下手すれば、ラウル・アカデミーでの実技授業にも影響を受ける可能性もありえる。
「ボクとしてはフリスク一派を完全にボコせなかったのが心残りだね」
「手厳しいなぁ……」
「まぁ、アリスちゃんはワルジールで無能扱いされてたしね」
「フラストレーションが溜まってたんでしょう」
「君達ねぇ……。 あ、今日最初の試合が終わった」
「おー、8勝か。 流石エトワールだな」
「次はアウェー戦だよね。 確か【ガーベラ魔法学校】だっけ」
「そうですね。 他の学校は実力が拮抗してますからね。 必死で挑んできますよ」
ボクがワルジールへの仕返しが完全に出来なくなった事に不満を漏らすと、次々と憐みの目を向けながら言ってきたので、ジト目で睨み返す。
丁度、その時にラウル・アカデミーとの試合が終わり、エトワールの8勝で終わった。
昨日あまり出せなかった上級生が奮闘してくれていたようで、流石だとキルスさんも評価していた。
次とその次は確かアウェー戦だが、双方ともエトワールが7勝ずつという結果だった。
その為、エトワールは55点を獲得し、順調に首位をキープしているのだった。
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