第72話 幕間~フリスクとその一派の逮捕劇~
今回は幕間の話です。
さて、ワルジール魔法学校はというと……。
「あ、あははは、あはははははははっ!!」
「貴様ッ! 気でも狂ったか!!」
「夢だ! これは夢なのだ!! そうだ! 夢でなければならんのだ!!」
「取り押さえろ!!」
「壊せ! こんな大会など、全て壊してしまえ!! あはははははッ!!」
ワルジール魔法学校では、初日最後の対戦相手の【ラウル・アカデミー】戦でも全敗した事でフリスク・ワルジールは壊れてしまったのだ。
フリスクやその一派の『初期魔力で優劣を』という思想はこのバトルフェスタで完全に否定されてしまったからだ。
フリスクの突然の発狂に見張りの騎士が取り押さえるべく動いた。
しかし、すでに全校生徒にバトルフェスタをめちゃくちゃにしろと言う命令を放ってしまったようだ。
「滞在する王国の騎士さんや魔術師さんに! フリスク一派による暴動が始まりました! すぐに取り押さえて下さい!」
『ははっ!!』
「私は一旦、ラウル・アカデミーに向かいます!」
「分かりました、カティア様!」
ワルジール魔法学校内での暴動は、騎士や魔術師に任せて、カティアは転移でラウル・アカデミーに向かう事になった。
何故なら、今回のラウル・アカデミー戦はワルジールにとってはアウェー戦。
つまり、他校の闘技場で行われているからなのだ。
「くっ! 眠らせろ!!」
「はっ!!」
「うぐっ!」
一人の騎士に当身を食らったフリスクは、そのまま意識を失った。
そして、フリスクを縛り、三人を見張りに当てて残りは鎮圧に向かったのだ。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
「あーはははははっ!! 壊せ壊せ壊せぇぇぇ!! フリスク様の邪魔はさせないぃぃぃ!!」
「この野郎! 負けを認めるどころか発狂してきやがった!?」
「皆さん、ここは我らに任せて避難を!!」
同時期にラウル・アカデミーの闘技場。
フリスク一派のワルジールの生徒が発狂し、あらゆる魔法を使って闘技場を破壊している所だった。
さらに外部からのワルジールへの支援者たちが出てきて、結界を無効化し、魔導具で破壊した事でさらに混沌とした状態になった。
滞在している王国の騎士や魔術師が止めに入っているが、支援者の力を借りて強くなったワルジールの生徒たちに苦戦しているようだ。
「ぎゃあぁぁぁっ!!」
そこに突如、巨大な火の玉がワルジールの生徒と支援者を直撃し、気を失わせた。
「カティア様!?」
同時にカティアが転移で現れたようだ。
「微妙に間に合わなかったようですね。 闘技場が半壊してますし……。 みなさん、あれらが気を失っている間に昏睡魔法を使って捕縛を」
「ははっ!!」
転移で現れたカティアの指示で魔術師による昏睡魔法を掛けてからフリスク一派の生徒と支援者を捕縛し、そのまま運ばれていった。
「ラウル・アカデミーの皆さま、この度はこんな形になって申し訳ありません。 国から建築ギルドの者を派遣して修理にあたらせていただきます」
「カティア様、お気になさらずに。 悪いのはワルジール……いえ、フリスクの支持者ですよ」
謝罪するカティアを宥めるラウル・アカデミーの校長。
今回の闘技場の修理費は、フリスク一派の者の財産を差し押さえる形で徴収する事になったのだった。
これが、初日終了直後のフリスク一派の逮捕劇であった……。
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