第68話 前期バトルフェスタ~クロノクル戦③~
さて、【クロノクル魔法学校】戦も二巡目に入った。
その間にワルジール魔法学校は【ガーベラ魔法学校】に全敗したという情報がフレデリカさんから入って来たようだ。
結局、フリスク一派の思想はこの全敗で否定されつつある現実を突きつけられた格好だろう。
さらなる情報ではフリスクはもう正気を保てていないようだが……。
(流石に最後の抵抗は……するだろうなぁ。 フリスク一派の行為からして)
だからこそ、フリスク一派の行動を警戒しないといけない。
色んなルートを使ってでも制約結界を使おうとしていたのだから。
さて、ボク達エトワールの方はというと……?
「ルッツさんが負けるとはね」
「アリシア王女はかなりのやり手と見たわ。 ファイアボールを自分の意思で止めたり飛ばしたりで」
「ファナもそれで負けたんですよね」
最初に行ったルドルフさんは美時に勝ち、ファナもリベンジに成功したが今度はルッツさんが負けたようだ。
対戦相手はどうも一巡目にファナを負かしたアリシア王女で、ファイアボールを止めたり動かしたりを自分で操作していたようだ。
これも努力の成果なんだろうか?
今のボクでは出来ない芸当だけど、各魔法の制御が上手く行けば試してみる価値はありそうだね。
そして、今はルミアさんが試合をしていたのだが……。
「むぅ、攻めきれなかった……」
「あ、ルミアさん」
「時間切れなのね」
「ん……。 向こうもこっちも……攻め手に掛けて……引き分けになった」
丁度ルミアさんが戻ってきた。
どうも時間切れで双方の攻め手を欠いた形なので結局引き分けになった。
引き分けは双方に点が入らないので、エトワールは現在は6点獲得と言う形になる。
さて、次はボクの出番だね。
「今回はアリシア王女とは当たらなかったけど、この対戦相手の女子生徒もなかなかの存在よ。 気を付けてね」
「はい、行ってきます」
アリエスさんに激励されたボクはアリーナへと向かう。
同時に向こう側からも女子生徒が来た。
「あなたがアリスさんね」
「そうです」
「私はクロノクル魔法学校のトキア・セグウェイよ。 オレギ君を倒した実力のほどを見させてもらうわ」
「よろしくお願いします、トキアさん。 胸を借りるつもりで挑みます!」
『それでは、アリス・パリカール選手対トキア・セグウェイ選手、試合開始!!』
試合開始のアナウンスと同時に、ボクとトキアさんは同時に【エアシュート】を放った。
二つの風が同時にぶつかった衝撃で突風が巻き起こり、ボクとトキアさんは吹き飛ばされた。
これが、ボクとトキアさんの試合開始のゴングの代わりだった。
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