第65話 幕間~その頃のフリスク②~
今回は幕間の話です。
フリスクサイド再び。
一方でフリスク一派に汚染されたワルジール魔法学校では、闘技場にて別の学校にも全敗を喫した光景をフリスクは見ていた。
「これは夢だ……。 こんな事があるはずがない……」
「残念ですが、これが現実なのですよ? 初期魔力が優秀でもそれを磨かなかったからこそ、こうなっているのです」
「ぬぐぐ……」
カティアから突き付けられたさらなる現実に、フリスクは歯ぎしりしながら見ていた。
これが夢ではないと、カティアは現実を突き付けたのだ。
初戦のエトワール魔法学校に敗れた上に、フリスク一派が無能と蔑んだアリス・パリカールにすら、手も足も出ずにやられた。
そこからさらに、現在はアリス達と対戦している【クロノクル魔法学校】にも一巡目とニ巡目共に全敗したのだ。
ワルジール魔法学校戦では、制約結界等の干渉がないように無観客試合にしたり、審判員も他より多く配置されていた。
一応、エトワール戦の二巡目の前に抜き打ち検査で、制約結界の効果を持つ魔法を使えなくしたり、魔道具等を没収したが、油断はならない。
次の【ガーベラ魔法学校】戦もワルジール魔法学校の闘技場で行われる為、さらなる外部などから制約結界を仕掛けてくる可能性があるからだ。
『それでは、ゲスー・オズワルド選手対アルマ・フィナンシェ選手、試合開始!!』
さて、【ガーベラ魔法学校】戦の一巡目の最初の対戦がスタートしたのだが、ゲスーが仕掛けた瞬間に主審や他の副審からストップが掛かり、ゲスーは強制転移で退場となった。
「あらあら、別の外部ルートから制約結界を受け取ったみたいですね。 やれやれ、諦めの悪い事で」
「ぐぅ……っ!」
どうやら、別の外部ルートからゲスーにこっそり制約結界の効果を持った魔道具が渡ったようだ。
実はフリスクは、抜き打ち検査を視野に入れて、様々なルートから制約結界の効果を持った魔道具を渡すように頼んでいた。
しかし、ここでバレてしまえばそれも意味を成さない。
実はガーベラ魔法学校戦の前……クロノクル魔法学校戦の時にも、抜き打ち検査を行ったが、これも別のルートから魔道具が渡ったらしく、すぐに対処した。
諦めの悪いフリスクを見たカティアは、呆れを通り越していたような表情をしていた。
「まぁ、こちらも他のルートのアタリを付けていますからね。 他の調査隊が潰している最中ですよ」
「ぐ……、お、おのれぇ……!」
とはいえ、このままいたちごっこをするつもりは無いらしく、カティアの指示で他の調査隊が潰しに掛かっているらしい。
腹黒い笑みを浮かべるカティアに対し、フリスクはさらなる絶望に震えていた。
まだ初日にも関わらず、フリスクの絶望は臨界点に達していたのだった……。
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