第62話 前期バトルフェスタ~クロノクル戦前~
さて、昼食を食べてトイレを済ませた後、再度エトワールの闘技場の控室に向かった。
昼以降の最初の試合は、ホーム戦だからだ。
「さて、この後の【クロノクル魔法学校】戦のメンバーを選出するわね」
アリエスさんが今回の選出メンバーを発表する。
というより、エトワール魔法学校のキャプテンはアリエスさんだからね。
ワルジールの時もフェルナンデスの時も彼女が選出メンバーを決めていたんだよね。
「まず、アリスさんとファナさん」
いきなりボクとファナが選ばれた。
ワルジール戦に出たから、フェルナンデス戦には連戦禁止というルール上出られなかったからね。
「次はルドルフ君」
「よし!」
「そして、ルミアさんとルッツ君でいきましょう」
「ん……」
「了解!」
後の三人は上級生だろう。
知らない人ばかりだ。
「ルドルフさんはエトワール魔法学校のナンバー2、ルミアさんは2学年生ですが、ナンバー4の実力を持ってます」
「うぇ!?」
隣のファナから上級生の中の二人について教えてくれたが、ルドルフさんはエトワール魔法学校のナンバー2で、ルミアさんは一個上の学年だけどナンバー4の実力持ちだという。
まさか、新たな上位の実力持ちと一緒に戦うなんて思わなかった。
思わず変な声が出ちゃった位に。
「よろしく……。 あなたの強さ……あの時から……知ってる。 私はルミア・ルミナス……」
「ああ、アリエスに勝利した1学年生の少女として有名だぞ。 俺がルドルフ・フェレスだ。 よろしくな」
「あ、あはは……、アリス・パリカールです。 こちらこそよろしくお願いします」
そこでルドルフさんとルミアさんがボクに挨拶をしてきたので、ボクも対応した。
この二人もあのエキシビジョンマッチを見ていたのかぁ……。
「今年のエトワールのレベルは突き抜けてると思ってるよ。 1学年生が5人も出れるんだし。 僕はルッツ・スレアス。 アリスが最初みたいだし、頑張れよ」
「あ、はい!」
そうだった。
今回の【クロノクル魔法学校】戦も一巡目はボクが最初だ。
ワルジールみたいな感じは通用しないだろうし、加減はできないかもしれないね。
『それでは、最初の対戦相手を発表します。 最初はアリス・パリカール選手とオレギ・レブレス選手が戦います! 両選手はアリーナに来てください』
「始まったな。 頑張れよ」
「……応援、してる」
「はい、行ってきます」
アナウンスがあったので、ボクはすぐにアリーナに向かう。
そこには少しボサボサした頭の少年が立っていた。
でも、魔力の質は高いね。
上級生なんだろうなぁ……。
「君が噂のアリスさんだな?」
「はい」
「さっきのワルジールの時の魔力と魔法を見て、戦えるのを楽しみにしていたよ。 お互いいい試合をしよう」
「こちらこそ、よろしくお願いします」
ボサボサの髪型とは打って変わって、この人は紳士だなぁ。
これはちゃんと戦わないといけないか。
『それでは、アリス・パリカール対オレギ・レブレス、試合開始!!』
そして、試合開始のアナウンスが響き渡った。
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