第61話 観戦中のお話
いいサブタイトルが思い浮かばなかった……。
初戦のワルジール魔法学校のアウェー戦で、ボクを含めた選出者5人が全勝したため、エトワール魔法学校は勝ち点として10ポイント獲得した。
他の6校は拮抗しており、その中でも2位の【フェルナンデス魔法学校】が7ポイントとなっていた。
次はその学校とホーム戦だ。
つまり、エトワール魔法学校の闘技場で試合をするわけだが、この学校との試合には、個人戦にて連続出場禁止ルールにより、ボクやファナ、アリエスさんは出られない。
2戦連続になる為、最初のワルジール戦に出たボクやファナ達は、少なくとも次の試合以降じゃないと出られないのだ。
その【フェルナンデス魔法学校】の試合には、ファルミアさんとライネス君とアンナさんが出る。
後は上級生だが、ナンバー2とナンバー5の人も出るみたいだね。
「ワルジールと違ってみんな強いですね」
「うん。 相手も様々な戦い方を仕掛けてくるから、手強いよね」
やはりというか、フリスク一派に汚染されたワルジールが弱かっただけで、他の魔法学校はしっかり努力の成果を出してきている。
最初に出てきたナンバー5の先輩は、なんとか勝ちを納めたようで、それを観客席から見たミルト君とボクはそう感じた。
「初級魔法限定の中で、色々工夫してるのよ。 去年の私も彼らにやられたしね」
「そうなんですか!?」
「ええ、当時はまだナンバー1になってなかった頃で、ゴリ押しで戦ってたからね。 まぁ、それがあったからこそ、今の私がいるんだけどね」
ボクの隣に座っているアリエスさんが、懐かしみながらそう呟いた。
アリエスさんにもそんな時期があったなんて思わなかったけど、やはり去年の失敗を糧にしたから、今のアリエスさんがいるんだなぁ……。
「あ、ファルミアさんは何とか勝てましたね」
「ホントだ。 アンナさんが一巡目では負けちゃったから、少し焦ったんだよね」
「アンナさんの場合は、相手との相性が悪かったのかも知れないな」
「そっか、アンナさんは未だに他の属性が苦手だから……。 特に火属性が」
「それでもこの大会に出れる程の実力はあるんだけどね」
実は既に二番目のアンナさんが一巡目では敗北したのでこっちとしては少々焦っていた。
しかし、三番目のファルミアさんが何とか勝利をもぎ取ったので、そこは安堵した。
アンナさんは実力はあるんだけど、冷気系しか上手く扱えないみたいだしね……。
そうなると、組み立ても限られてくるからキルスさんの言うようにあらゆる属性を使いこなしていた対戦相手とは相性が悪かったのかもしれないね。
「次は確か……ナンバー2のサリサさんね。 彼女は地属性以外は上手く使えるから、何とかなるんじゃないかしら?」
そして四番目のサリサさんという人が試合に臨んでいる所だ。
アリエスさんが言うには、その人は地属性が苦手らしい。
ただ、他の属性なら問題なく行けるので、何とか勝利はもぎ取れるだろうという見解だ。
「あ、あっさり決まった……」
「流石はナンバー2ね。 地属性以外ならホントに引き出しが上手いんだから」
そうしている間にあっさりとサリサさんの勝利に終わり、次はライネス君に回って来た。
小型の魔導モニターで他の試合結果を見ると、ワルジールは次の試合も敗北したようだ。
しかも、昼食の後に対戦する【クロノクル魔法学校】にストレート負けで。
他校からすれば、フリスク一派に汚染されたワルジールなどボーナスステージ的な感じなのだろうね。
「あ、アリスさん。 ライネス君も何とか勝ちましたよ」
「でも、ボロボロだね。 ブレさせられたのかな?」
そうしているうちにライネス君も何とか勝てたとミルト君が教えてくれた。
しかし、ボロボロなのを見ると、どうも対戦相手に揺さぶられたみたいだねぇ。
インスパイアが失敗した形跡を感じるよ。
その後の二巡目は、アンナさんはリベンジできたものの、ライネス君が敗北したようで合わせて8勝。
つまり8ポイント獲得でエトワール魔法学校は18ポイントになった。
丁度、お昼の時間になったようで、次の対戦相手に備えて、みんなで昼食を摂ることにしたのだった。
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