第52話 ミーナの彼氏と新たな事実
「初めて出会う人もいるから紹介するね。 私の彼氏のジャック・エヴァンスだよ」
「ジャック・エヴァンスと言います。 よろしくお願いします。 ワルジールでは形だけの学園4位だった男です。 ちなみにミーナは5位ですね」
「ファナ・エトワールと申します。 ミーナさん共々よろしくお願いしますね」
「ミルトと言います。 こちらこそよろしくお願いします」
ミーナが完全な初顔合わせとなるファナやミルト君に合わせるようにジャック君を紹介した。
ジャック君は形だけと言っているが、そこは仕方がないのかもしれない。
ただ、彼は初期魔力が多いのでかなり多数の生徒にも教師にも好かれていたとミーナが言っていたような。
「ミーナからアリスさんの事は色々聞いてたんですよ。 かなり努力をしていた事を。 実際に俺も見ましたし」
「見てたんだ、あの時の……」
「俺だけじゃないんですよ。 同じく退学したキルスさんやルリルラさんも同様でした」
やっぱり見ている人は見てくれていた。
ミーナだけでなく、主席のキルスという人やナンバー2のルリルラという人も見てくれていたらしい。
「あの時の試験は制約結界が張られていまして、そのせいでアリスさんが最悪の結果になった事も知ってます。 でも、声を掛けてあげたくても俺は教師に見張られており、キルスさんとルリルラさんに至っては【ギャザー】という魔法でアリスさんから無理やり離されたそうです」
「え!? 【ギャザー】!?」
今まで聞いたことのない魔法の名前を聞いてボクは驚く。
どういう事なのか、ジャック君に聞こうと思ったら、先にファナが口を開いた。
「【ギャザー】の魔法は、本来はダンジョンなどではぐれた仲間を術者の元に引き寄せる魔法なんです。 まさかワルジール魔法学校は……いえ、フリスク一派は【ギャザー】をそんな使い方していたとは」
「キルスさん達からその話を聞いて私も怒りが湧いて来たんです。 ジャック君も私経由での伝言でも伝えたかったんでしょうが、それもさせてもらえなかったそうですし」
「それで俺とミーナを始めとした一部の生徒は、キルスさんとルリルラさんに続くようにワルジール魔法学校を辞めたんですよ」
ボクは衝撃の余り、言葉が出なかった。
まさか、フリスク一派の教師や生徒が【ギャザー】の魔法を使って、ボクから引き離そうとしていたなんて。
そこまでして、ボクを孤立させたかったんだと……。
「で、その後は中途入学の募集を再開したエトワール魔法学校に中途入学の申し込みをして、ここに来たのですよ」
「私達だけでなく、キルスさんやルリルラさんもここに入る予定だよ。 明後日にだけどね」
「え、えええっ!?」
「学校間のバランス、こわれちゃーう!!」
「ファナさん!?」
ミーナとジャック君だけじゃなくキルスさんやルリルラさんもここに入学する予定だって!?
なんだかエグい流れになって来たなぁ。
ファナなんかは、あまりの衝撃の話に人格が壊れちゃってるし……、ミルト君がドン引きするレベルで。
「と、とにかく彼もこれからここで学校生活を送ることになるから、よろしくね」
「アリスさんがバトルフェスタに出る事はクレス校長先生から聞いてます。 全力で応援しますよ」
「あはは、その際はよろしくね」
再会したミーナとその彼氏のジャック君。
そして明後日には主席のキルスさんとナンバー2のルリルラさんが入学してくる。
これからは賑やかになりそうだし、寮の増築も急ピッチで進むだろうね。
開催が近づくバトルフェスタも楽しみになりそうだ。
よろしければ、広告の下の評価(【☆☆☆☆☆】のところ)に星を付けるか、ブックマークをお願いします。
作者のモチベーションの維持に繋がります。




