第44話 あの後、どうなったのかな?
「……あれ、ここはボクが使ってる寮……?」
「目覚めたんですね、アリスさん」
「あ、ミルト君。 ごめんね、心配かけさせちゃって」
「本当に冷や冷やしました。 ファナさんがすぐに回復魔法を掛けたので事なきを得ましたが。 そのおかげで意識を失った時間は四時間程度で済みましたね」
「そっか……」
不意に意識を取り戻したボクは、どうやら寮の部屋のベッドの上に寝ていたようだ。
そこに心配そうに見ていたミルト君が傍にいたようだ。
心配かせさせちゃったね。
四時間も意識を失ってたなんてね……。
「ちょっとトイレに……あたたたっ!!」
「アリスさん!?」
目が覚めた時に不意に催してしまったのでトイレに行こうとしたが動いた瞬間に全身に激痛が走った。
うわぁ、これは不味いかなぁ。
「あの魔力で自分自身に【インスパイア】を直撃させるなんて無茶な事するからですよ。 トイレまで連れて行ってあげますから、ほら」
「あはは、面目ない……」
ミルト君に起こしてもらい、さらには肩を貸してもらいながらボクはトイレに行った。
何とか用を足し終えて、再びミルト君に付き添ってもらってベッドに寝かせてもらった。
そこでボクが意識を失っている間の話を聞く事にした。
「それで報告や素材の売却はどうなったの?」
「まず素材ですが占めて15万ガルドになりました。 なので僕とアリスさんの学費には5万ずつ納入して、残り5万は僕とアリスさんで分けようと三人が言ってくれました」
「そっか、相場が崩れなくてよかったよ」
「タリスマンの宝石は世界的に需要はありますからね」
まず素材の件だが、15万ガルドで買い取ってもらったようだ。
で、まずボクとミルト君の学費として5万ずつ……合計10万ガルド分を納め、残りの5万はボクとミルト君で好きに使えと言われたようだ。
「それとキングフロッガーの件ですが、ファナさんが受付の人とクレス校長に報告してくれました」
「で、どうだったの?」
「クレス校長の方でギルドに報告をしたそうです。 ギルドも他の冒険者を使ってダンジョンを調べるそうで……」
「でも、あの隠し通路は【ディテクト】の使用が条件だよね」
「はい。 なので【ディテクト】を使える冒険者を含めたメンバーで調査すると」
「なるほどね」
世界各地の沼の周辺でしか出現しないはずのキングフロッガーが何故ダンジョンに現れたのか。
ファナ経由でクレス校長から聞いたギルドが調査に動くみたいだ。
メンバーには【ディテクト】を使える冒険者を入れるようだしね。
どうも人為的な予感がしないでもないけど……まだ憶測の域だからね。
「ライネス君とファルミアさんはどうだった?」
「ファルミアさんは一時恐怖に囚われてましたが、今は持ち直してます。 なのでバトルフェスタには出るみたいですよ。 ライネス君は……いつも通りですね」
「ファルミアさんに関しては安心したよ」
そしてボクはファルミアさんとライネス君について聞いた。
特にファルミアさんが気がかりだったからだ。
ミルト君によると、ファルミアさんは今は持ち直したようで、バトルフェスタには参加するとの事。
それを聞いたボクは安堵した。
「報告は以上ですね。 そろそろ寝る時間ですし今日も添い寝します?」
「積極的になったね、ミルト君も。 今のボクはこんなザマだしお願いするね。 トイレの時は起こすかもだけど」
「休めば痛みも取れると思いますしね。 でも、無理そうなら起こしてくださいね」
「うん。 じゃあ、お休みー」
「はい、おやすみなさい」
一通りの報告を聞いたボクは、今日もミルト君と添い寝をすることになった。
ファナが掛けてくれた回復魔法のおかげで、痛みは寝ていれば治るだろうけどね。
さて、今日はぐっすり寝よう……。
色々と疲れたしね。
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