第43話 町中のダンジョン再び④
「ここだ! 【エアシュート】!!」
「グゲゴッ!?」
「まだまだぁっ!!」
「ゲロロッ!」
キングフロッガー相手に一斉に仕掛けるボク達。
まず、ミルト君が【エアシュート】で奴の目を狙う。
僅かに目には当たらなかったが、彼の魔法は貫通効果を持つので、頬の部分を抉り取った。
そこにライネス君が剣を使って、斬りかかる……。
「【アイスニードル】!!」
すかさずファルミアさんも【アイスニードル】で足元を凍らせようと試みる。
だが、普通の【アイスニードル】じゃキングフロッガーの足を凍らせることができない。
「ゲロゲロゲロ!!」
「あっ!!」
「みんな避けて!!」
そこでキングフロッガーは不快な鳴き声を発しながらこっちに飛び掛かってきた。
ボクが叫ぶと、ファナやファルミアさんが慌ててその場から散開する。
そこにキングフロッガーがドォンという音と共に着地する。
「ファナさん! ファルミアさん!!」
「押しつぶしに来るとはね! アレを受けたら間違いなく潰されて死んでたよ!!」
「ファナさんは無事みたいだ! ファルミアは!?」
「彼女も無事です! ですが……!」
「不味い! あの位置じゃ……!」
「ゲロロ」
「ひ……ぃっ!!」
ファナモファルミアさんも何とかプレス攻撃を回避したが、ファナはともかくファルミアさんの位置が不味すぎる。
キングフロッガーもそこに気付き、ファルミアさんを狙いすましてきた。
「狙いを逸らさないと! イチかバチかの……【インスパイア】!!」
狙いをファルミアさんから逸らさないといけない。
そこでボクは少し集中力がブレてしまったが、ここは敢えてそれを利用する。
「うぐぅぅっ!!」
「あ、アリスさん!!」
当然ながら落雷はボクに直撃する。
だが、そこからミスリルの槍に電撃を集約させる。
他の人には絶対真似をさせられない、ボクだけのやり方なんだ。
「ファルミアさんから……離れろぉぉぉぉッ!!」
落雷のダメージを抱えながらボクは思いっきり槍をキングフロッガーの頭に向けて投げる。
その槍はボクの魔力から発した電撃を帯びており、奴の頭に刺さったと同時にキングフロッガーの身体が感電しだした。
「ゲゴォぉォォォ!!?」
「やった……!!」
「ファルミア! こっちに来い!!」
「ライネス君!!」
ライネス君の掛け声でファルミアさんは何とかこっちに来た。
ファナモこっちに来たついでに【インスパイア】の詠唱が終わったようだ。
やはりキングフロッガーは電撃を受けると瞬く間に身体が崩れていく。
どういう原理でああなるのか、やはり分からないままだが今はファナに止めを刺してもらうしかない。
流石にボクの魔力による落雷のダメージはかなりキツく、痛みで意識を失ってしまう。
「【インスパイア】!!」
意識を失う寸前にファナが唱えた【インスパイア】が満身創痍のキングフロッガーに直撃し、消し炭になったのを見る事が出来たのはよかった……。
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