第42話 町中のダンジョン再び③
キングフロッガー。
それはフロッガー種の中ではレアモンスターとも言われている。
その強さは、ボクが倒したレアミドルボアよりは上だろう。
だが、この魔物は基本的にダンジョンには出現しない。
このキングフロッガーが出る場所は、沼の周辺限定なのだ。
「こんなダンジョンで沼の周辺にしか出ないはずのキングフロッガーと出くわすとはね」
「アリスさんとファナさんは知ってるの?」
「さっきアリスさんが言ったように、フロッガーの上位種でレアモンスターで、各地の沼周辺でしか生息できないはずの魔物なんです」
「ボクの両親は冒険者をしているけど、アレの舌に捕まらないようにね。 確実に飲み込まれちゃうから」
「の、飲み込まれ……!?」
キングフロッガーを知らないミルト君やライネス君、ファルミアさんにボクとファナが説明する。
そして、キングフロッガーの攻撃手段の一つに舌を使って身体を巻き付けてから、飲み込むというのを教えたが、それを聞いたファルミアさんが顔を青ざめて身体を震わせた。
「捕まったら最後って奴か」
「一応、威力問わずに雷の魔法が弱点なんだですけどね。 どういう理由でそうなってるのかは不明ですが」
「雷が弱点……」
「威力的に言えばアリスさんが使うべきでしょうけど、そうなると狙われやすいので、出来るだけ奴の気を散らしつつ雷の魔法を撃ちましょう」
「奴の舌を使われないように気を散らさないとね」
そして弱点としては雷で、これだけは使用者の魔力を問わずに致命傷を与えられる。
どういう原理でそうなってるかは不明だが、とにかく雷だけはだめらしい。
そこでみんなでキングフロッガーの気を逸らしつつ、雷の魔法を撃つというやり方でやってみる事にした。
舌を使われたら終わりなので、使わせないようにする必要があるからだ。
「私とファルミアさんが他の魔法で気を逸らします。 その合間にミルト君とライネス君で剣と魔法を駆使して隙を与えるようにしてください」
「分かりました」
「責任重大だな」
「じゃあ、ボクは雷魔法の準備をしつつ、槍で牽制していくね」
「この中では集中力が高いのはアリスさんですからね。 頼みます」
「うん」
「じゃあ、仕掛けるか」
「はい!」
打倒キングフロッガーに向け、ファナが指示を出し、みんなは武器を構えたり魔法の脳内詠唱を始める。
ボクも雷魔法の脳内詠唱を始めつつ、槍を構える。
その瞬間、キングフロッガーの舌がボクを襲う。
「わっと!」
「アリスさん!?」
「大丈夫。 だけど、これヤバいね」
「ああ、地面が抉れてるぜ」
咄嗟に回避したはいいけど、ボクがいた位置の地面が抉れている。
舌の攻撃だけでこれとか、ますます攻撃させないようにする必要があるね。
「こうなると、素早く仕掛けないといけませんね」
「うん、行くよ!!」
今度こそ戦闘態勢を整えたボク達は、キングフロッガーに一斉に攻撃を仕掛けた。
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