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第41話 町中のダンジョン再び②

「よーし、開けるよ」


「はい!」


 隠し通路を通り、黄色い扉の前に着いたボク達は、みんなに確認を取ってから扉を開けた。

 そこにはフロッガーがかなりの数で密集していた。


「おおぅ、沢山いるな」


「ホントですねぇ……。 密になってますよ」


「数を先に減らさないと入れないね。 ファナ、やるよ。 【アイスニードル】!!」


「はい! 【バーニング】!!」


 フロッガーの数をある程度減らさないと中に入れないので、まずボクが【アイスニードル】を使い数を減らす。

 倒し損ねたフロッガーは、その後のファナの【バーニング】で焼失させていた。

 初級魔法は脳内での詠唱もしやすいので、扱いやすいね。

 ただ、傍から見れば無詠唱に見えてしまうのがねぇ……。


「数が減ったし、入るよ!」


「おおっ!」


「やってやるわ!!」


「ミルト君も行きましょう!」


「はいっ!!」


 そしてボク達五人は一気に部屋の中に入り、フロッガーに攻撃を仕掛ける。

 ボクはミスリルの槍、ミルト君はミスリルの剣でフロッガーを攻撃し、ファナはその都度範囲魔法でフロッガーを倒したり足を止めてもらっている。

 そして、ライネス君とファルミアさんも各種魔法と武器を使って上手く立ち回れているみたいだ。

 ラブラブな二人だから、連携も上手いなぁ。


 そうそう、ライネス君は剣でファルミアさんは杖みたい。

 

「【インスパイア】!!」


「グケェェェ!!」


 彼女の課題の雷魔法も今の所はブレてない感じだ。

 少しでもブレたら自分に直撃するからね、雷魔法は……。


「そりゃあっ!!」


「グエッ!?」


「たあぁっ!!」


「ゲゴォ!!」


 一方でボクとミルト君も武器縛りだが順調にフロッガーを狩れている。

 ミスリル製の威力はなかなかのものだね、これは。

 時々ボクのお尻を舌で触って来るが、構わずに槍で攻撃し続ける。

 気にしてたらキリが無いからね。


「順調に減ってきてます! このまま押し込みましょう!!」


「ミルト君、【エアシュート】を使って!」


「はい、【エアシュート】!」


 フロッガーの数もあと少し。

 なのでファナの言う通り、ここは一気に押し込んでしまおう。

 ボクはミルト君に【エアシュート】を使うようにと伝え、ミルト君はそれを即座に実行した。

 彼は風魔法と相性がよく、【エアシュート】なら無詠唱で使えるみたいだ。


「グゴゴゴォ!?」


「ゲロロ!?」


 さらに彼の【エアシュート】は弾丸になっており、運よく直線に並んだフロッガーを次々と粉々にしていく。

 しかしグロいねぇ……。


 数が減ってるので、ボクは戦いながら【タリスマン】を回収する。

 元々の数が多かったからか、落とす数も多いんだよね。

 これくらいなら結構なお金が入るんじゃないかな?


「もう一息です。 アリスさん、【タリスマン】の収集はどうですか?」


「順調だよ! みんなのおかげで……」


「アリスさん?」


 もう数匹でフロッガーは全滅する。

 だが、そんな時にボクは嫌な気配を感じた。

 

「何かいる……! 強大な魔物の気配が……!」


「えっ!?」


「ライネス君、ファルミアさん!! そこから逃げて!!」


「な……!?」


 天井の空間が突如歪み、そこから何かが二人の頭上に落ちて来た。

 咄嗟に二人はその場から逃げたので、その物体に潰されないで済んだ。


「あ、あぶねぇ! アリスさんが教えてくれなかったら俺達はアレに潰されてた!」


「でも、アレはどうやってここに……!?」


「しかも、アレは……」


 天井から落ちて来た物体は、ファナの光の魔法によってその姿を現す。

 それは、フロッガーの数倍はデカい体躯かつ、赤い皮膚の巨大カエルだった。


「キ、キングフロッガー……」


 フロッガーの王たるレアモンスターがここで現れたのである。



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