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第37話 ワルジールに関する事実

「確かにボクは今のワルジール魔法学校にギャフンとは言わせたいんですが、来年だと思ってましたよ」


「ワルジール魔法学校の思想の浸食を考えたら、今でないとダメなんですよ」


「今でないとですか?」


 ボクがバトルフェスタに関する事でワルジール魔法学校に仕返しはしたいけど、来年だと思ってたことを打ち明けたら、フレデリカさんは思想の浸食具合からしてどうも今でないとだめらしい。

 それに関してミルト君も疑問に思っていたらしく、首を傾げていた。


「フリスクがフリット前校長を毒殺したという疑いがあるのは聞いたな?」


「はい」


「魔力が生まれつき優秀なフリスクではなく、フリットを選んだのはフリットが必死で努力したからだ」


「逆にフリスクは生まれつき魔力の高い自分が優秀なんだと傲慢になり、磨き上げようとしませんでした。 父はそれを見ていたようで当主の証となる時期校長をフリット兄さんに決めていました」


 フリット前校長が、あの時のボクと同じように必死で努力をしていたのに対し、フリスクは傲慢な性格で努力をしなかったみたいだ。

 あの男の思想は、努力を否定する思想でもあるからねぇ。

 だから、当主の証である校長の座をフリスクではなくフリットさんを選んだ辺り、本来のワルジール家は至ってまともな考えだったわけだ。


「しかし、フリスクの取り巻きがそれを許すはずがなく、色々手を打とうとしましたが、父によりフリスクは追放と除名をしました」


「努力をせずに自分は偉いと言う傲慢が災いしたのだよ」


 なるほどね。

 フリスクの取り巻きは完全に初期魔力で優劣を決めるべきと言う思想を抱えていたから、フリットさんを校長にしたのが許せなかったわけだ。

 取り巻きが手を打とうとした結果、フリスクの追放と除名処分をしたんだ。


「追放後も自分がワルジールの当主になるべきなんだと反省するどころか、取り巻きと一緒に自分達の思想を持つ貴族を取り込み、勢力を拡大し、ある貴族と手を組んでフリット兄さんを毒殺したのです」


「で、つい先ほど妻からの調査結果が来たのだが、奴はファガーソン家と結託してフリット前校長を毒殺していたと判明した」


 うわぁ、まさかここでもファガーソンが出るとは……。

 似た者の思想だから結託しやすかったのだろうか。

 それで、前校長であるフリットさんを毒殺し、フリスクが校長の座を奪い、教師陣をごっそり入れ替えたわけか。


「お母さま、仕事が早いですね」


「ああ、そこは流石我が妻だと言うべきか。 だが、今証拠が挙がってもフリスクは隠滅を図るだろう。 今回のバトルフェスタでアリスくんを参加させる理由は、思想を打ちのめしてフリスクと取り巻きの精神的ダメージを与えたいのだよ」


「証拠隠滅をする気力を奪うレベルでですか?」


「そうだ。 その為にも今の高い実力を誇るアリスくんが必須だったのだ」


「何せフリスクはクーデターすら計画しているという噂も聞きますからね」


 それでか……。

 来年になったら証拠すら隠滅されてフリスクを引きずり下ろす事すら叶わないから、今でなきゃダメなわけか。

 しかし、クーデターまで計画していたとは、余程初期魔力で優劣を決めたいんだろうな。


「でも、他の同級生や上級生たちはどうなんです?」


「みんな納得してるよ。 レアミドルボアを一人で倒せる彼女なら納得だとみんな言ってたさ」


「ああぁ、最早逃げ場はない……」


 とてもややこしい理由でボクのバトルフェスタへの出場は確定事項になり、他の学生の子たちも納得されてしまったので、もう逃げ場は失った事でボクは頭を抱えた。

 こうなった以上、二週間後のバトルフェスタは思い切ってやるしかない!


 そう開き直るしかなかったのである。



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