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第23話 幕間~その頃のクーデルカ王国①~

今回は幕間です。

クレス校長がクレームを入れた直後の王族の話です。

 一方その頃、【クーデルカ王国】の王城内では……?


「父上、どうされました?」


「ああ、先ほどクレスから建築ギルドを管理する我々にクレームがあってな」


「大賢者様から?」


「そうだ。 彼が運営する魔法学校で建設中の寮を取りやめるという契約解除を勝手に人の名を使って行ったらしくてな」


「ええっ!?」


 クーデルカ王国国王の様子がおかしいと感じた王子が尋ねた所、どうも大賢者クレスが営む魔法学校で寮建設を取りやめるという契約解除があったようで、しかも勝手に人の名前を使って行使していたという。

 それを聞いた王子は驚きの声を上げる。


「建築ギルド関連のルールは世界共通なのに……。 何故なのです?」


「クレスの独自調査でどうもお金で無理やりルールを捻じ曲げたようだ。 それを行使したのは……ファガーソン家だ」


「ファガーソン……確か生まれつきで攻撃魔法を使えない者を無能として追い出し、その者の居場所を確保させないために手段を選ばないという。 確かその者の子供の一人を無能扱いにして追い出したとも聞いてます」


「そうだ。 だが、おかげで今回の件で今までの身に覚えのない契約解除があったという報告も奴が原因ではないかと思ってな。 故に各町の建築ギルドとファガーソン家をがさ入れしている所だ」


「お金で世界のルールを捻じ曲げた時点で大罪ですからね」


「しかも、定期的な進捗報告がどこからも入ってこなくなり、おかしいと思ったのだ」


 しかし、収穫もあった。

 クレス校長の独自調査でファガーソン家がお金で建築ギルドにまつわる世界ルールを捻じ曲げて当人の知らぬところで契約を解除させていたと分かると、今までの同様の被害もそのファガーソン家が関わっているのではと思い、各町の建築ギルドとファガーソン家を強制捜査に踏み切った。

 さらにこの国の建築ギルドの管轄は王族が担っており、進捗報告を定期的にしなければならないというルールも設けていたが、ここ最近ポツンと報告が入らなくなったようだ。


「とはいえ、結果次第では一度建築ギルドを解体し、新たに立て直さんといかんがな」


「心中お察しします」


 それでも、強制捜査の内容次第で建築ギルドを一旦解体し、新たに作り直さないといけないという。

 王子は流石に労う事しかできなかった。


「それで、ロラン。 お前がここに来たのは私の様子を見に来たのではなかろう?」


「まぁ、こっちが本題ですね。 でも父上が窶れていましたし」


「して、どんな内容だ?」


 気を取り直し、国王はロラン王子に聞く。


「実は我が国が構える魔法学校の中に去年から定期報告をしていない学校がありまして……」


「ほぉ、その学校はどこのだ?」


「【ワルジール魔法学校】なんですがね……」


 ロラン王子がそう告げた後、国王はさらに表情を歪めた。



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