第15話 幕間~その頃のワルジール魔法学校③~
本日2話目の投稿です。
今回は幕間です。
一方で【ワルジール魔法学校】の方はというと……。
「あ、ミーナさん」
「あ、えっと……貴方達は確か主席の……キルスさんとルリルラさん?」
「ああ、そうだ」
主席のキルスとナンバー2のルリルラは、トイレから出てきたミーナに声を掛けた。
「何か御用で?」
「ええ、昼の授業が終わって放課後になったら私の部屋にきて欲しいの」
「……? 分かりました。 用事はありませんし、いいですよ」
何で自分に声を掛けたのかは分からないが、今日は用事がないので、ルリルラの要望をミーナは受け入れた。
「ありがとう。 それじゃ、また放課後にね」
そう言ってルリルラが桃色のロングヘアーを靡かせながら去っていった。
「では、放課後で会おう」
続いてキルスもミーナの元から去っていく。
「何だろうあの人達……。 とりあえず教室に入らないと……」
主席とナンバー2の存在が自分に話しかけて来た事に内心で驚きつつ、ミーナは自分のクラスの教室に入っていく。
アリスという友人がいなくなった事で、心がポッカリ空いてしまったまま……。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
何事もなく昼の授業が終わり、放課後になった。
ミーナはすぐに待ち合わせに指定された寮の前に来た。
そこには既にキルスとルリルラが待っており、他の生徒も数人いた。
「待ってたわ、ミーナさん」
「あの、これは一体……?」
「理由は後で話そう。 ルリルラ、頼む」
「ええ、【テレポート】」
他の生徒も一緒にいる事に疑問を感じたが、理由は後で話すとキルスが言い、ルリルラに【テレポート】を使うように頼んだ。
彼女がテレポートで転移した先は、ルリルラの部屋だった。
「本来はルームメイト以外の人を入れるのはNGだけどね。 私はどのみち、ここに長居するつもりはないから」
「長居するつもりはない……ですか?」
「ああ。 それは俺も同様さ。 両親にも相談し、了承も貰ったからな。 あと、この部屋は盗聴されないように結界を貼っているし、カーテンも閉めている」
「えっと……」
ミーナも他の生徒も、キルスやルリルラの発言に動揺していた。
ワルジール魔法学校の寮は、現在ではルームメイト以外の人を入れるのはNGとの事。
だが、ルリルラとキルスは長居するつもりはないと言ったのだ。
特にミーナは、彼らが主席とナンバー2だと知っているので、余計に動揺しているのだ。
しかし、二人からさらに衝撃的な発言をし、ミーナ達をさらに動揺させたのだ。
「実を言うとね、私達はあるきっかけで、もうここには居たくはないって思ったの……」
「つまり、俺達はこのワルジール魔法学校を退学しようと決意したんだ。 君たちも俺の従者の調べで今の校風に不満を抱えている者の一部だ。 だから、まず君たちを招いたんだ」
退学。
主席であるキルスの口からこの単語が出た瞬間、ミーナ達の時間が一瞬止まったように固まったのだ。
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