表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

14/105

第14話 実技授業④

「では、お手柔らかにお願いしますね」


「うん、と言ってもボクはファイアボール縛りになるけど……」


「ああ、アリスさんの【クリメイション】は耐性魔法が掛かってる状態の私達が無傷であっても周囲が無事じゃ済まないほどの威力になってますしね」


 闘技場のグラウンドに立ったボクとファナは、模擬戦前の話をした。

 ファイアボール縛りで戦わざるおえないボクに、ファナモ理解を示してくれた。

 まぁ、今のボクが放つ【クリメイション】の威力についての話に、観客席にいる他の生徒たちが唖然とした様子で聞いていた。

 うん、そういう反応されるのは予想してたよ!


「では、模擬戦始め!!」


 とりあえず、トッシュ先生の開始の合図とともにボクは牽制でファイアボールを一発放つ。


「なんのっ!」


 ここは、流石ファナだと言うべきか。

 ボクが放ったのを見てすぐにファイアボールで対応してきた。


「【クリメイション】!!」


「わわっ!!」


 そして即座にボクの足元を狙って、ファナが【クリメイション】を放ってきた。

 足元から伝わる熱に思わずバックステップで回避する。


「【ファイアボール】、二連発!!」


「【バーニング】!!」


「ちょっ!?」


 ボクはバックステップの後、即座にファイアボールを二発連続で放つが、渦巻きの炎を発生させる初級の範囲魔法の【バーニング】でかき消された。


「だったらこっちも……!!」


 出来るだけこういう事はしたくはなかったが、ファナは火属性の制御が上手い。

 ここは流石にクレス校長の娘だと認めざるおえないのだ。

 なので、ボクはファイアボールを放つ。

 しかし、普通に放ったのではない。


「ええっ!? ファイアボールを()()()()にぃ!?」


「うおおっ!? マジか!?」


「ヤバすぎるだろ、あの子!! ファイアボールを5発同時に撃つなんて!!」


 そう、ボクはファイアボールを()()()()に放ったのだ。

 魔力を5本の指にそれぞれ集約させて、それを火の玉として一気に解き放ったのだ。

 クラスメートもこれに驚きの声を上げているが、ファイアボール縛りで戦うボクには、【バーニング】などを使うファナに対抗するにはこれでしか道はない。


「ううっ、ファイアシールド!!」


「えっ!?」


 だが、すかさずファナが火属性の防御魔法の【ファイアシールド】を使った。

 彼女の前に火の盾が現れ、5発のファイアボールは全て防がれた。


「というか、ファナさんもすげぇ!?」


「5発同時に放ったファイアボールを全て防いだぞ!」


「というか、今のファイアボールって心なしか威力高くなってるよな?」


 さらに観客席からの騒ぎが大きくなる。

 こんな戦いを見たことがないのだろう。

 大半はその後、食い入るように見ていたようだ。


「流石はアリスさん! でも、負けませんよ!! 【バーニング】!!」


「さっきより魔力を高めて来た!?」


 ファナはそう言いながら、もう一度【バーニング】を放つ。

 だが、さっきのとは違い魔力をより高めている。

 心なしか炎も大きくなっている……!


(ならば……ボクは……!!)


「え……!?」


 ボクは両手を前方に出し、そのまま魔力を集中する。

 詠唱はそこまでないにしろ、これは初の試みだから、時間は掛かる。

 だが、ファナの威力を高めた【バーニング】を対処するには今のボクにはこれしかない。


「今っ!!」


「ええっ!? こ、今度は()()()()に……きゃあぁぁぁっ!!」


 ボクはファイアボールを()()()()放ち、数発はバーニングの魔法を相殺し、残りの数発がファナに直撃した。

 耐性魔法が掛かってるので、火傷はしないが流石に痛みで気を失った。


「あ、アリスの勝利!!」


 トッシュ先生の驚きが混じった形の模擬戦終了の合図と共に闘技場がどよめいた。

 そして、ここで丁度実技の授業の終わりのチャイムがなったのだった……。


よろしければ、広告の下の評価(【☆☆☆☆☆】のところ)に星を付けるか、ブックマークをお願いします。


作者のモチベーションの維持に繋がります。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ