第11話 実技授業①
本日も2回目の投稿です。
「よし、1ーA全員揃ったな? これより実技授業を始める」
トイレを済ませて向かった先は、数日前に魔法のお披露目を行った闘技場だった。
ここでもトッシュ先生がメインで行う事になる。
実技なので、補佐として三人ほど教師たちがいるみたいだけどね。
「今日は雷属性や風属性の初級魔法の実演と後半は火属性縛りでの模擬戦を行う」
おおう、今日は雷属性や風属性の実演かつ火属性縛りの模擬戦か。
雷属性に至っては制御が上手くないと自分に落ちる可能性があるから、使う際には慎重にならざるおえなかった。
風属性に関しては、まぁ後ほど言うとしよう。
「まずは雷魔法の実演だ。 最初は初級魔法の【インスパイア】からやっていこう」
そう言って、まずはトッシュ先生が実演を始める。
先生は指先で魔力を集めて行使するが、大抵は杖を使って魔力を行使する。
それだけ、先生は魔力の制御が上手いのだろう。
「【インスパイア】!」
先生が魔法名を言った直後に小さな落雷が的に直撃する。
的はあのミスリル製なので、殆ど焦げ一つも付かない。
というか、先生は演習の見本という事で、敢えて威力を落としているとみていい。
「俺は指先で集中して魔法を使ったが、君達は配布した杖で行使してもらう」
あ、やっぱり杖が配られるんだ。
補佐を務める教師から、みんなに杖が配られた。
手に取ってみた所、どうもこの杖もミスリル製らしく結構軽い。
これなら他の生徒もやりやすいんじゃないかな?
「では、ライネス。 君からやってみようか」
一応、先生のやり方を見たのだからそれになぞらえていれば出来ると思う。
でないと初級魔法の意味がないからね。
ただ、他の属性と違って制御が出来ないと痛い目に遭うからねぇ。
ライネス君も手にしている杖から魔力を集中させている。
「【インスパイア】!」
ライネス君が魔法名を叫んだ。
そして小さな落雷が降り注ぐが……。
「いぎゃあぁぁぁぁっ!?」
「ら、ライネス君ーーっ!?」
どこかでブレがあったのか、自分の所に落雷してしまったようだ。
彼のガールフレンドらしき女の子の叫びが響き渡る。
精神を集中させておかないと、こういう事になるんだよね……。
補佐の先生たちがすぐに駆けつけ、回復魔法を掛けたおかげですぐに持ち直した。
「魔力だけでなく、精神もしっかり集中させないとさっきのような目に遭うぞ」
さて、他のみんなも同様に実演していくのだが、安定して放つ事が出来たのはファナ、アンナさんを含め大体10人くらいか。
他の子はブレてしまったらしく、自分に落雷してしまったようだ。
こういう状況になった時にすぐに対処できるように、実技授業時に補佐の先生がついてるんだなぁ。
ワルジールの時は、それすらなかったからね。
「では、アリス。 君の番だ」
「はい」
そしてとうとうボクの番がやって来た。
余計な事を考えずにしっかり魔力と精神を集中させるべく、ボクは杖を構えた。
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