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第10話 クラスメートのアンナさん

 無事に自己紹介も終わり、そのまま朝の授業を受けた。

 朝の授業は、基本的に座学のようだ。

 ただ、座学も【ワルジール魔法学校】と違い、先生の教え方が上手いからか、非常に分かりやすい。

 質問に対しても真摯に答えてくれるので、ありがたい。

 さて、朝の授業を終えてファナと一緒に食堂に行き、食事をしている最中にクラスメートの女子が声を掛けて来た。


「ここ、いいかな?」


「いいよ。 確か、アンナさんだったよね?」


「うん」


 アンナさんを招いて、改めて食事をする。


「アリスさんって、前の学校……ワルジール魔法学校で無能扱いにされてたって言ってたけど、本当なの?」


「本当だよ。 一生懸命努力しても見向きもされず、最近退学処分を受けてね。 色々あってクレス校長先生に出会ったんだよ」


「それでここに入学となったんですよ。 出会った時はレアミドルボアの焼死体の傍で何かした後っぽい感じでしたが」


「ええっ!? レアミドルボアを!?」


 あー、やっぱりアンナさんが驚いてる。

 それ程レアミドルボアって、厄介な強さを持っていたんだね……。


「マジか、あの中途入学の子、レアミドルボアを一人で……」


「確か、ワルジール魔法学校じゃ無能扱いされてたらしい」


「そいつらアホだろ。 何で手放したんだ?」


 あーあ、他の人にも伝わってしまった。

 食堂がかなりざわついているし、注目されたよ……。

 まぁ、今のワルジール魔法学校じゃ初期魔力で優劣をつける思想を持った連中が牛耳っているという話は伝わってないみたいだけど。


「と、ともかく早く食べてしまいましょう。 昼は実技なのでその前にお手洗いを済ませないといけませんし」


「そうだったね。 実技授業は3時間ほど通しで行われるからその間はトイレに行けないんだった。 早く食べよう、アリスさん」


「う、うん」


(昼は3時間通しで実技授業かぁ……)


 色々腑に落ちない部分はあるものの、時間が差し迫ってる事もあり、ボク達は早く昼食を食べ終える。

 この学校は昼は実技授業が中心らしく、その授業は約3時間通しで行われるので、その間はトイレに行けないらしい。

 なので、授業が始まる前にトイレに行って済ませてから、実技授業を行う場所へと向かう事にしたのだ。


「あ、そういえば服装はどうなるの?」


「この制服を着たままになりますね。 授業自体は実技授業で終わりますし、その後は自由時間ですから」


「そうなんだ……」


 トイレで用を足し終え、この後の実技授業での服の事を聞いた所、ファナ曰く今着ている制服のままで実技授業に臨むらしい。

 授業自体は昼の実技授業で終わりらしく、後は自由時間。

 外遊したり、自主鍛錬したりしてもいい時間だという。

 確かにこの制服、かなりの数量を貰ったんだけど、そういう事だったんだねぇ。


 とにかく、この学校で初めての実技授業に臨むべく、ボクは密かに気合を入れなおした。


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