第103話 突然の中止報告
「え!? バトルフェスタのタッグ戦が中止に!?」
「ええ、国王様がお父様にそう伝えてきたようです」
ファナが突如ボクとミルト君の部屋に訪問してきたと思いきや、ボク達にそう告げて来た。
まさかのタッグ戦が中止になるなんて……。
ボク達は驚きを隠せなかったが、理由を聞くのが先だろう。
「それで、何で急遽中止になったの?」
「どうやら、ブラッド・クーデルカの手によってフリスク一派が脱走したようなのです」
「フリスク一派が脱走!?」
ファナから理由を聞いて、全身が怒りと恐怖に震えた。
まさか、あのフリスク一派が脱走していたなんて……。
しかも、それがブラッド・クーデルカの手引きで。
「アリスさん」
「あ、ごめんねミルト君……」
「やはり、あの時の事を……」
「フリスク一派は怒りなんだけど、ブラッドに関しては分身体がボクのトイレを我慢してる時に連れ去ろうとしていたのがね」
「そうでしたね……」
震えたボクの身体をミルト君が抱きしめてくれた。
彼の温もりのおかげでどうにか落ち着いていく。
やっぱり、ブラッド・クーデルカに関してはトイレに行く最中に連れ去られそうになった事が引き金でトラウマになりかけてる節がある。
「ブラッドの狙いがアリスさんとアリシア王女ですからね……。 フリスク一派をけしかけて弱らせた所を狙って来るかもしれませんね」
「それだけではない気がしますが……」
「私もそう考えます。 フレデリカさんによって立て直している元ワルジール魔法学校の占拠をも目論んでいると思います」
「だろうね……」
ボクにとってワルジール魔法学校にはいい思い出が無い。
フリスク一派によって初期魔力至上主義の被害を受けたのだから。
「まず、確実にフリスク一派がここを襲撃してくるでしょう」
「ボクもそう思う。 ミーナとかキルスさんとかがここに転校してきたんだし」
「他の学校も襲撃する可能性は?」
「ありますよ。 情報は伝わってるはずなので、準備はしていると思いますよ」
「じゃあ、ボク達は本来のタッグ戦の期間はダンジョンで鍛えた方がいいかな?」
「そうした方がいいでしょうね。 私も一緒に行きますよ。 タッグ戦の期間中は学校の授業はないですし」
タッグ戦が中止になっても、学校の授業はないのだ。
そのため、タッグ戦の期間中だった日はダンジョンで鍛えるべきだとファナが言ってきたのだ。
ボクもミルト君もそうするべきだと考えていたし、ファナも同行してくれるから、安心して鍛えられるだろう。
「じゃあ、明後日辺りにダンジョン許可証を申請してきますね。 今日はゆっくり休んで明日はどのダンジョンに向かうか話し合いましょう」
「うん、分かった」
「分かりました」
ひとまず、今日はゆっくり休ませてもらう事にして、明日はファナとどこのダンジョンに向かうかを決める。
それを確認してから、ファナは部屋を出て行った。
ミーナ辺りにも報告するつもりだろう。
(厄介な事をしてくれたよね。 全く……)
ボクは心の中でそう嘆くしかなかった。
とりあえず、今日は休んでおこう……。
この話以降、不定期更新になります。
リアルで色々しんどいことがあるのと、別の小説サイトのコンテストに集中したいので。
よろしければ、広告の下の評価(【☆☆☆☆☆】のところ)に星を付けるか、ブックマークをお願いします。
作者のモチベーションの維持に繋がります。




