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第100話 ミルト君とデート⑤

「うわぁ、これはすごい。 絶景だね」


「ここからこんな景色が見れるとは思いませんでしたよ」


 管理担当に話しかけてテレポーターを利用すると、すぐに屋上に出る。

 屋上用の管理担当スタッフもいるので、戻る時もその人に話しかける必要はあるだろう。

 そして、トイレの場所を確認してから屋上の展望台に来たボク達は、見晴らしのいい景色に感動を覚えたのだ。

 今日は特に綺麗な青空なので、この景色は特に映える。


「あそこの山々は、何ていうんでしょうか」


「あ、あそこは【リヴェル山】だね。 あの山道を越えた先にボクの故郷があるんだよ」


「え!? そうなんですか!?」


「あ、言ってなかったね。 ボクはこの山を越えた先の【リヴェルの町】の出身なんだよ」


「へぇ……」


 ミルト君にボクの出身地を告げてなかったのはミスったけど、ある程度納得はしてもらえたかな?

 あの地方は母親の故郷でもあるからね。


「夏休みの時にボクの故郷に連れて行ってあげるよ」


「いいんですか?」


「うん。 クレス校長のおかげで両親にも連絡しやすくなったしね。 ミルト君の事を話したらね、ぜひ会ってみたいって」


「なら、夏休みにアリスさんの故郷に行きます。 楽しみにしてますよ」


「うんうん、楽しみにしててねっ♪」


 ボクはそのままミルト君に夏休みの時に、ボクの故郷の【リヴェルの町】に連れて行く事にした。

 エトワール魔法学校の夏休みは75日と期間は長めだ。

 多分、ボクのようにやや遠めの場所から来ている生徒を考慮しての期間だと思われる。

 それにボクがミルト君の事を両親に話したのは、彼には戻るべき家が無いからだ。

 まぁ、卒業してもボクと一緒に冒険者になったりはできるけど、故郷と呼べる家がないのは辛いだろう。

 ボクの両親もそれを理解してくれて、彼を夏休みに一目会いたいと言ってくれたのだ。


「さて、次はあっちの方を見ようか。 王都が見えるらしいよ」


「あ、ここからでも少し見えますね。 行って見ましょう」


 そして次は王都がある方向の景色を眺める。

 そこには魔道具のマジカルレンズという望遠鏡のような道具が置いてあり、それを使うと王都の姿を拡大して見る事が出来るようだ。

 なお、これを使うには別途料金が必要で10分くらいで20ガルドとの事。

 ミルト君と一緒に見るので、40ガルドを支払ってマジカルレンズを使って王都を覗いてみる。


「王城がしっかりと見えますね」


「そうだね。 城下町も結構大きいよね。 ボクは王都に行った事がないから新鮮だよ」


「僕もですね。 こうして見れるのもいいですが、機会があれば実際に行って見たいですね」


「夏休みはボクの故郷に行くからアレだけど、冬休みに行ってみようか」


「そうですね。 城下町の賑わいも実際に体感してみたいですし」


「決まりだね。 じゃあ、王都には冬休みにって事で」


「はい」


 ミルト君とそんな話をしながら、何度か交代しながらマジカルレンズで王都を見ていた。

 なお、エトワール魔法学校は夏休みの期間が長い事はさっき説明したけど、代わりに冬休みは10日ほどしかない。

 ただ、この町から王都へは馬車で休憩しながらでも片道8時間なので一泊二日で回れるのが救いかな?


「そろそろ時間切れかな。 十分に見れたし、戻ろうか?」


「寮に戻る前に何か買い物しませんか?」


「そうだね。 一緒に料理もしたいし、食料でも買い込もうか」


 十分に王都も見れたし、ボクの故郷の目印である山も見れたし、今日はかなり満足なデートが出来た。

 タワーから出た帰りに、ミルト君とよろず屋で食料を買い込んでからエトワール魔法学校の寮に戻るのだった。


 さて、明日の休みはどうしようかな?



次回は諸事情により、10月29日(土)に更新予定です。


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