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感染の経路について

みつばちに限った話ではなく

生き物と病気の話


病気には2種類ある

原因が自らの内にあるものと外にあるものである

前者は例えば遺伝的な要因、加齢によるもの、身体機能や形成の異常によるもの等

後者は細菌、ウィルスなどの自己以外の生命によるものを始めその他環境に影響を受けるものである


前者は厳密には病といえるものではなかったりするため治療するのが非常に困難で

みつばちの場合だと遺伝的な要因で産卵に異常をもつ女王であったり、単純に女王の体の一部が欠損しているなどが挙げられる

基本的には人の努力や治療でなんとかなるものでもないのでこちらに関しては割愛する


後者には細菌によるものだとアメリカ腐蛆病等、ウィルスによるものはチヂレバネウイルスによるミツバチの羽形成異常、サックブルードウイルスによるサックブルード病

真菌によるチョーク病、寄生虫は全世界が頭を抱えているミツバチヘギイタダニ

様々なものが挙げられる

これらの病気と相対する時に知っておかなければならないことをいくつか書き記す


自己以外からの感染等によって引き起こされる病気の感染経路の話がまず1つ目

みつばちに限らず2021年現在全世界で猛威を奮っている感染症と戦う知識にもなるので

是非とも頭の片隅に知っておいていただきたい

感染の経路は主に接触感染、経口感染、空気感染より成る

字面だけ見ると難しく見えるが生き物が外界と接している場所はどこからでも感染のリスクがあるということである

接触感染は皮膚や粘膜等からの感染

経口感染は口から肛門に至るまでの消化器からの感染

空気感染は呼吸器からの感染と考えればだいたい間違いない

経皮感染、母子感染、飛沫感染等々細かな分類もあるが医学的なお話になってくるので割愛する


これらの感染経路から体内に外敵が入ってくることで病気が引き起こされるが

感染経路のそれぞれの面積がそのまま感染リスクの大きさにつながる

人の場合は体表の面積は約たたみ一畳分

肺胞を計算に入れた面積はテニスコート約半面分

消化器の腸絨毛等を計算に入れた面積はテニスコート約2面分と言われている

みつばちの場合の面積等を調べたという話は聞いたことがないが

呼吸器より酸素を取り入れ、消化器より吸収した栄養を燃焼させて体を動かしている動物は大体似たような比率になるのであろう

話が逸れたが外界と接している面積の広さがそのまま感染経路の広さになるので

体表、呼吸器、消化器の順番で外界からの感染を受ける可能性が高くなるというのがわかるかと思う

また接触感染に関しては基本的に外的は皮膚を通過してそのまま血中に入ることはできないため

表皮に傷がある場合や生殖行為による粘膜からの感染を除くと

体表に付着している菌を経口で摂取することで感染するので厳密には経口感染と言えるかもしれない


ここまででの話で分かるのは

人の場合の感染を防ぐための優先順位は経口感染を防ぐため手指の消毒をすること

次に感染源を含んだ飛沫が目、鼻、口の粘膜に接触しないよう防ぐマスク

そして感染源にそもそも接触しないよう心がけることである

また、目や鼻などの粘膜からは感染が簡単に起こるため

できるかぎり手で粘膜に触れないようにすること


さて話をみつばちに戻そう

とはいえ感染経路について正しく理解できていればとくに説明することはないのだが

要するに感染しているみつばちが感染していないみつばちと物理的に接触しなければいいのである

みつばちを病気に感染させないためには蜂箱のそれぞれの距離をできるかぎり離すこと

欲を言えばみつばちが花を探して飛ぶ距離、時期にもよるが2km〜5km以上離す

ハイブツール、ブラシ等の蜂具、手袋も含めて1箱手入れが終わり次の箱を内検する前に消毒すること

と、言うのは簡単だが狭い日本で作業の効率等も考えて1蜂場に20から箱がおいてある中ではなかなか難しい部分が多い

感染経路のことを念頭に置いて病気が疑わしい箱は最後に内検したり

次の箱に移る時アルコールスプレーを利用したりハイブツールの火炎消毒など

少し意識を変えるだけで感染のリスクは激減する


最後になるがダニの話

ミツバチヘギイタダニはみつばちの体表に寄生しているが

みつばちの蛹の体表に穴を開け体内より直接体液と脂肪体を摂取する

病原菌を持っているみつばちから別のみつばちへと渡り歩きこれを行うことで病気を箱の中全体に広げ

さらには別の箱へと病気を運ぶ媒体となる

人間がいくら消毒殺菌に気を使ってもこいつがいたら大体全部無駄になるほどの影響があるので

どれほどみつばちに外を及ぼしているかが想像できるかと思う

また別の機会に書こうと思ってはいるが

生き物は病気にかからないための免疫機能を持っているため基本的には様々な外敵が体内に入ろうとしてもそれを拒む機能が備わっている

ダニによって吸血されたみつばちは弱った状態になるのは想像がつくと思うが

弱った状態のみつばちはこの免疫機能も正常に働かない

健康なみつばちであればある程度の病原菌は自然に防御してくれるのに対して

ダニが寄生しているみつばちは本来発症しないであろうレベルの量の病原菌にも負けてしまい

さまざまな病気を発症する

まさにダニは万病の元ともいえる


今回の話はみつばちだけの話ではなく人間だけの話でもなく

動物、場合によっては植物も含めて全てに繋がることなので

考え方の一つとして知っておいて損はないかと思う

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