その25。
怪しい危険なル―トに舵を、切り進む
森羅万象2号に最初の試練が訪れる。
速力が落ちて来たのだ。原因を、
調べる為ウォータ―ドラゴンライダー
部隊が見に行くと船底には無数の貝が
付いていた。それはオメガント
フジツボであった。普通のフジツボ
とは違いその大きさは人間の頭位の
大きさがあり殻は硬い。信濃宮司が
いた世界でも厄介な奴である。
しかもからは硬く船底に
びっしり付いていた。隊長の
ミスミが槍で剥がして信濃宮司に
見せる事にする。
それを、見た信濃宮司は思わず
「美味そうだな。食べて見たい。」
それに対してミスミは驚きのあまり
声を、出す。
「信濃様これ食べるんですか?
厄介者ですし誰も食べません。
本当に食べるんですか?」
ミスミ含めて全員ドン引きである。
だが信濃宮司は大きな鍋に水と
塩入れて茹でだした。
ドン引きした人々は遠巻きに
見ている。そのうち
鍋から美味しい匂いがしてきた。
鍋から上げて食べ始めると子どもが
1人寄ってきて
「信濃様それ美味しいの?」
そう聞いて来たからお皿に取り
子どもに対し
「食べて見るか?」
お皿に分けたオメガントフジツボを、
差し出すと口に運ぶ。次の瞬間に
子どもは
「美味しい信濃様おかわり下さい。」
そうしたら母親が子どもと一緒に
味見したら
「た、確かに美味しいです。
信じられない。」
そう叫んでいた。その後茹でた
出汁に酒を、1杯入れて飲んで
見ると匂いを、嗅ぎつけた
海洋ドワーフが声かけて来る。
「1杯飲ませてもらえるかのう。」
カップに酒入れたやつを、渡すと
一気飲みした次の瞬間に
「何じゃこの美味さは何杯でも
飲めてしまう。
信じられない。」
厄介者なオメガントフジツボは
貴重な食料に早変わりして
しまった。はがしても
約10日程でまた張り付く。
森羅万象2号の速度が落ち始めたら
収穫して行く。船体を、傷が
つかない様に槍で剥がしていく
ウォータ―ドラゴンライダー達には
槍を、使う練習にもなるし
ウォータ―ジェットドラゴン達にも
オメガントフジツボは人気があった。
こうして船に着く厄介者は
食材として人々の食生活に
貢献する事になった。そして
出汁を、取った貝殻は砕いて
畑に撒く事にした。
畑に撒くと野菜類が更に成長が
早くなり味が良くなった。更に
島から持ち出したビッグレグホンの
餌に混ぜたら大きな卵を、
産んでくれる様になった。
ビッグレグホンは環境変化に
鈍感で非常に
飼いやすいので持ち込まれた。
良い卵が取れるので船内の
食料事情は更に豊かになった。
ある意味オメガントフジツボには
悲劇の始まりになったのは
間違い無いだろう。




