その10。
住民の避難も進み明日には
出港出来る算段が見えて来て
一安心していた。
日が暮れて夜空に星々が出て
きれいだなぁと思いながら
ベッドで眠りに着く信濃宮司で
あった。だが
明け方に揺れるベッドに
飛び起きる。
しかもデカい地震である。
立っていられず床に
這いつくばる。
その後に急いでドッグに
向かうと森羅万象2号は
無事である。
固定していたガントリーロックも
問題無い。まずは一安心した所で
王宮に向かうと
国王陛下と妃は無事で王子と
王女も無事であった。だが
魔導師が
慌てている。聞いて見たら
「一大事です。国王陛下
先ほどの地震のせいで島の沈没が
早まりました。あと2時間半で
沈み始めます。急がないと
不味いですぞ。」
住民の避難は完了していた。
あとは国王陛下達を、
乗せるのみである。
急いで船に向かってもらう。
国王陛下達が乗れば出港は
可能である。急ぎ乗船して
もらい住民の点呼を、してから
桟橋を、きり離す。そして
信濃宮司が号令する。
「ドッグに注水開始」
そう言うとドッグ内に水が
入り出す。約1時間後に
満水をになり次に
「ガントリーロック解除」
船体を、固定していた
ガントリーロックが
外れて船体が浮く。続いて
こう叫ぶ。
「ドッグ水門開放」
だがドッグ水門は開かない。
見ると地震の
せいで水門が歪んでいた。
水門が開かないと出港が
出来ない。しかも島は沈み
始めていた。信濃宮司は
直ぐに頭を、切り替えてこう
叫ぶ。
「荒っぽいやり方だが艦首
衝撃破で水門を、破壊する。
衝撃波発射。」
すると球状船首から衝撃波が
発射される。
水門は跡形も無く消し飛び
出港は可能になる。次に
「魔導ウォータ―ジェット
エンジン起動微速前進。」
水門を破壊し出航した森羅万象
2号はゆっくり速度を上げていく。
すると監視員から
「前方に津波確認。約15m程の
高さです。」
それに対して信濃宮司は言う。
「あの程度の津波なら問題無い。
魔導ジャイロスタビライザー
起動開始。フィンスタビライザー
最適化せよ。」
流石の森羅万象2号でも船首が
上がるが船体は安定している。
第二波第三波の津波が
押し寄せて来るがそれを、
ものともせず進んで行く。
島からある程度離れた所で
後を振り返ると島が沈み始めた。
なんとか間に合ったと
ほっとしてる間に監視員が
「前方に巨大な渦潮多数発見
どうしますか?」
一難去ってまた一難である。
だか信濃宮司は慌てない。
船に対して適切な
指示を出す。




