表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【BL】四季島親子は無敵すぎる  作者: LLX


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

21/32

21、浮気現場発見!

夏休みに入って何もやること無いし、ヒマな毎日で僕は、まあ宿題を済ませていた。

マジでぬるいなーって思う。バイトすれば良かった。

雅史から連絡来たら、いつでもオッケーしたかったんだもん。


padで文字数確認して、ページを閉じる。

ホント面倒くさい。今どき、読書感想文とか。

図書館行って、本借りてきて、サーッと書いて終わり。


土曜日か、パパりんは午前で家事済ませると、だいたいどこかにお出かけしちゃう。

日曜は朝からいないし、何処に行ってるのか教えてくれない。


パチンコとか~、ないない。

パパりんは、普通のおっさんとはなんか違う。

なんか趣味がわからん、小綺麗な年行ったお兄さん的な~ 感じ。

じゃあ、何か習い事? あー、それはありそう。

やっぱあれだろ、あれ~

したいならさ~、昔の仕事再開すればいいのにって思う。

職場の飲み会ででカラオケ、何歌ってんだろ。

きっと、演歌だな。


スマホ取り出してLINE見る。

今日は映画見に行く予定だったけど、とうとう雅史、返事をくれなかった。

既読ついてるから見たはずなのに。

4日前に行こうって言ったのに、忙しいのかな?

暑いから行く気しないよね。

外からなんか、でかい声で話し声がする。

聞き覚えがある声は、同じクラスだ。そうっと耳済ませた。


「あははは! マジィ? 吉田、そんな事言ったのかよ! 」

「マジだよ~、バッカでぇ~ 」


「あれ? この辺、四季島んちじゃなかったっけ? 」


ドキッとした。思わず頭引っ込める。


「知らねえ、あいつ変態だろ? ゲイの変態。

おまえ仲良くするとケツ狙われるぞ。

サイトーちゃんが、ケツ狙われたって騒いでたぞ。」

「ギャハハハハ!」

「マジィ? 」


あーーーー、


なにそれ、サイトーって誰よ。

あいつかー、体育のダンスで組んだ相手〜

体幹出来てないから転んだのに、僕に足引っかけられたって、当たってきたマジはずいやつ。

毎日筋トレしなよ、ほら、僕だってお腹に筋肉見えてるのに。


つか〜

どうして僕には男友達出来ないんだろうなって思ってたら、そうなんだ。

へーーーー、


中学の時は、たっちんとか山瀬とか、遊び仲間いたのに。

あいつら公立の工業高校行っちゃって、今確か高校野球だっけ?

一生懸命に打ち込めるのうらやましい。

今年3年で大学受験か~

僕はいまだにふわふわしてて、何をしたいのか、まだはっきり見えない。


あっ! しいちゃんから、LINE来てる。


『 合宿キツい。雇われ教授死ね 』


んー、頑張れのスタンプ返しとくか。 


「5時半か~。まあいいや、気分転換に本、返しに行こうっと。」


外を見ると、夕方だけどまだ日差しが強い。

スカートはいて行こうか、ん、ジーンズのショートパンツだし、このままでいいや。

上はパステルピンクのクマさんのシャツ、どうしようかなあ、うん、半端に日焼けするの嫌だからパーカー羽織っていくか。


返すだけだから、窓口に放り込むだけだし。

帰りにベルフェのケーキとフルーツいっぱいゼリー買ってこようっと。

7時前に帰ればいいと思うし。

お財布にはおとといパパりんから貰った5千円入ってるから、ヨシ!


表通りまで歩いて、バス待ち、あっつい。

パーカー着てきて良かった。

バスに乗って行く。

町中に入ると、人通りも多い。

夕方で恋人たちがそぞろ歩いて、ため息交じりにそれを眺める。

バスが角を曲がって、デパートの前を通る。

図書館は、この先の公園にある。

ママがいた頃は、よく休日は一緒に……


「あれ? 」


信号でバスが止まると、若いカップルが目に留まった。

ザンジバルが、髪の長い綺麗な人と歩いている。

凄い明るい顔で笑って、肩を抱いて通りに入って行った。


僕は、声も出なかった。

胸に何か突き刺さったかと思って、思わず胸を見た。


「次は、…… お降りの方は」


思わずボタン押して、パス通してバスを降りる。

走ってなぜか、後を追った。


はあはあはあはあ


いない


どこ? ねえ、僕への返信は?


ねえ、ザンジバル!


「あっ! 」


泣きながら走っていると、倒れそうになって、誰かがサッと手を出して受け止めてくれた。


「ごめんなさい」


「どうしたんだい? お嬢さん。あれ? 君…… 」


周りを見回しても、姿が見えない。

どこの店に入ったのかもわかんない。


「もう! あんの野郎! 僕を無視しちゃってなんだよ! 」


「大丈夫? 」


ボロボロ流れる涙拭いて見ると、派手なギターケース担いだおじさんだ。

ユニクロっぽいだぼっとしたジーンズに、犬の絵のTシャツ着てる。

オールバックの崩した感じが、ちょっとカッコいい。

襟首にサングラスぶら下げて、金の鎖のネックレスしてる。

手を借りて立ち上がると、ブワッと涙が溢れた。


「うーーー、腹立つぅ~ 」


「おやおや、せっかくの美人が泣いてちゃおじさん放っておけないよ? 」


じゅるるるるる

鼻水すすって、ゴシゴシ涙拭いた。


「もう! もう! もう!

あー、もう馬鹿野郎! ザンジバルの馬鹿、浮気してやる!

おじさんホテル行こ、エッチして! 」


「え~~、おじさん熟女が好きだから無理だなー 」


「ケチッ! 」


もー、何か腹立って、最悪の気分だよ。

クルリと背を向けて歩き出すと、腕を掴まれた。


「ちょ、ちょ、どこ行くの? 」


「離して! 誰か男引っかける! 浮気して真っ最中にあいつに電話してやる!」


とんでもないこと口走って、自分でもビックリする。

でもそれ以上に、おじさんの方が焦って周りを思わずキョロ見してた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ