百七 羅生門、盗人にも事情はあるが
貧しい下女が反物を盗んだ疑いで捕まる。女房たちは厳罰を求めるが、彰子は事情を聞く。家族の病、給与の遅配、管理の甘さが重なっていた。ただし盗みを無罪にはしない。返済計画、生活支援、管理改善を同時に行う。羅生門的な極限状況を踏まえ、「悪事を裁くなら、悪事が生まれる穴も塞ぎなさい」と語る。
人は、盗みを見つけると、急に正義の顔になります。
前世でもそうでした。規則違反。持ち出し。ごまかし。横取り。そういうものが見つかった瞬間、それまで寝ていたような人まで急に目を覚まして、
「許してはなりません」
「見せしめが必要です」
「厳しくせねばまた起こる」
と、たいへん立派なことを言い始めます。
もちろん、盗みは悪い。そこをぼかすつもりはありません。人の物を勝手に取る。場の信頼を壊す。次の管理の手間を増やす。だいたいろくでもない。
でも。悪いことを裁くのと、悪いことが生まれた穴を見ないのは、別です。ここを雑にすると、正義の顔をした怠慢になります。
盗んだ者だけを叩けば、たしかに気分はよいでしょう。悪者が一人いる。叱る。罰する。終わり。
たいへん分かりやすい。でも、もし同じ穴がそのまま開いていたら、次もまた誰かが落ちます。
『今昔物語集』の羅城門あたりの話を思う時、私はいつもそこを考えます。極限に追いこまれた人。食えない。寒い。明日のあてがない。そういう場所では、善悪はきれいな形をしていられません。
だからといって、盗みを美談にする気もありません。でも、極限で生まれた悪事を裁くなら、なぜそこまで追いこまれたかも一緒に見なさい、とは思うのです。
その日の藤壺は、朝から妙に硬い空気でした。静かなのではありません。張っています。人が“悪いことが見つかった”と思った時の、あのまっすぐすぎる緊張です。
若菜が香炉の灰をならす手を、二度ほど止めている。有子は控えの紙を揃えているが、今日は紙の端がいつも以上にきっちり揃っていた。有子が気持ちを整えている時の揃え方です。
春枝は紙箱を抱えたまま、珍しく紙の話をしない。小少将は扇を持ったまま、露骨に機嫌が悪い。澄子は灯台の金具を磨きながら、部屋の隅々より人の顔を見ていた。
つまり、誰かが何かを盗んだのです。
「姫様」
赤染衛門が来た時点で、ええ、そのようですね、となりました。
「反物が一反、足りませぬ」
ああ。
「誰が」
「まだ定かではございませぬが」
「ええ」
「北の納戸へ出入りした下女のひとり、梅という者が」
「疑われている」
「はい」
「見つかったの」
「包みに隠して持ち出しかけたところを」
なるほど。これはだいぶ重い。噂だけでなく、現物もある。
「いま、その子は」
「別室に控えさせております」
「女房たちは」
「かなり、厳しく申しております」
「でしょうね」
扱いを誤ると、ぬるい人にも冷たい人にも見えるやつです。たいへん面倒です。
「まず、現物を見ましょう」
納戸に行くと、空気はさらに硬かった。反物の置かれていた棚。その前に、包み。包みのそばに、顔をこわばらせた若い下女が一人。
梅。痩せた子でした。目の下に影がある。きれいな痩せ方ではなく、食と眠りが足りていない時の削れ方です。でも、だからといって盗みが消えるわけではない。そこは分けます。
周囲には、もう裁きたい顔が並んでいました。
明子が青い顔で怒っている。佐江は「やはり」と言いたげ。ほかの若い女房たちも、半分は怖がり、半分は正義の側へ立ちたがっている。たいへんよくある空気です。
「梅」
私は静かに言いました。
「その反物を持ち出そうとしましたか」
梅はしばらく唇を噛んでいました。それから、かすれた声で、
「……はい」
と答えた。
よろしい。まず、ここは認めた。
するとすぐ、後ろから声が飛びました。
「ならば話は早うございます」
明子です。
「盗みでございます」
佐江も続く。
「厳しくせねば、また起こります」
「見せしめが」
「納戸へ近づけるべきでは」
「追い出すべきにございます」
はい。だいたいこうなります。
私は振り返って言いました。
「静かに」
それだけで、場が少し止まる。
「盗みは盗みです」
私は続けます。
「それは変わりません」
明子たちが少し勢いを得た顔をする。はい、そこだけ先に言っておきます。
「でも」
私は続けました。
「裁く前に、事情は聞きます」
「事情があれば盗んでよいと?」
と佐江。
「そうは申していません」
私は切ります。
「事情があれば無罪、ではない」
「……」
「でも、事情を見ずに罰だけ置くのは、だいたい二度目を呼びます」
場がしんと静まりました。
若菜が少しだけ、ほっとした顔をする。若菜は、罪そのものは怖いが、罪人扱いが即座に始まる空気もつらいのでしょう。ええ。分かります。
「梅」
私は向き直る。
「なぜ持ち出そうとしたの」
梅はすぐには答えませんでした。怖いのでしょう。それは当然です。でも、ここで泣き崩れられても困るし、黙りきられても困る。
「言いなさい」
私は穏やかに言いました。
「盗みが消えるわけではありません」
「……」
「でも、聞かねば分からぬこともあります」
梅の喉が、小さく動く。
「弟が」
「ええ」
「病んでおります」
「……」
「母も、もう長く起きられませぬ」
「うん」
「薬代と、粥の米が」
「……」
「足りませぬ」
声は細い。でも、作り話を並べる調子ではなかった。
「給の方は」
私は訊ねる。梅は目を伏せたまま、
「先月ぶんが、まだ少し」
と答えた。
有子がすぐに顔を上げた。
はい。そこですね。
「遅れているの」
「下働きの一部に、少し」
と有子が低く言う。
「帳の合わせが後ろへずれて」
「どのくらい」
「半月ほど」
「なるほど」
はい。来ましたね。
盗みそのものは本人の行為。でも、家族が病む。給が遅れる。納戸の管理も甘い。穴がいくつも重なっています。
前世でもありました。横領、持ち出し、無断使用。もちろん本人が悪い。でも、生活が詰まっている。支払いが遅れている。貸与品の管理が曖昧。相談窓口がない。そういう穴があると、人は“やってはいけない一線”ににじみ寄ります。
だからといって、やってよいにはならない。でも、穴は穴として塞がねばならなりません。
「ほかに、誰かへ相談しましたか」
と私。
梅は首を振った。
「なぜ」
「下の者が、そのようなことを申して」
「ええ」
「ご迷惑を」
「迷惑」
私は繰り返した。
「……」
「迷惑をかけるより、盗む方を選んだの」
梅の肩が、びくっと揺れた。
「……はい」
なるほど。そこまで追いつめられていたのですね。よろしくない。
小少将が、そこで低く言いました。
「愚かではございますわね」
「ええ」
私は答えます。
「かなり」
「ですが」
「はい」
「そこまで愚かになれるほど、追い詰められていたのでございましょう」
「その通りです」
よろしい。この人はこういう時、冷たい言葉と正確な言葉をちゃんと分ける。
では次です。厳罰派。
「皆」
私は振り返りました。
「いまの話を聞いて、なお“すぐ追い出せ”だけで済ませますか」
明子が唇を引き結ぶ。
「盗みは盗みでございます」
「ええ」
私は頷きます。
「そこは変わりません」
「ならば」
「ただし」
私は続けました。
「悪事を裁くなら、悪事が生まれる穴も塞ぎなさい」
「……」
「給の遅れ」
「相談のしにくさ」
「納戸の管理の甘さ」
「そこを放って、“悪い子を一人罰しました”で終えるのは」
「……」
「だいぶ雑です」
場がしんと静まり返りました。
常盤が、後ろで絶対に今、たいへん頷いていますね。見なくても分かる。本当に分かりやすい。
佐江が、小さく言いました。
「ですが……情けをかければ、また」
「情けだけなら、またです」
私は答えます。
「だから、情けではなく仕組みにします」
「……」
はい。そこです。
前世でも、こういう時の失敗はだいたい二つ。一つは、厳罰だけで終える。もう一つは、かわいそうで流す。どちらも再発します。
必要なのは、返すこと、支えること、塞ぐこと。三つとも要る。
「梅」
私は言いました。
「あなたのしたことは、盗みです」
梅が小さく震える。
「はい」
「無罪にはしません」
「……はい」
「反物の値は返してもらいます」
「……」
「ただし、一度にではありません」
梅が少し顔を上げた。
「返済の計画を立てます」
私は続ける。
「働き分から少しずつ引く」
「……」
「そのあいだ、衣や食が完全に尽きぬよう、こちらでも支えます」
「……」
「ただし、二度目はありません」
「……はい」
梅の目から、ぽろりと一つ落ちた。泣かせるために言っているのではありません。でも、ただ切り捨てられると思っていたのでしょう。
「衛門」
「はい」
「返済の控えを」
「承知しました」
「有子」
「はい」
「給の遅れの確認を」
「ただちに」
「下働きの誰に、どれほどずれているか」
「調べます」
「澄子」
「はい」
「納戸の出入りと置き方を見直して」
「承知しました」
「見えぬところに“つい持てる形”で置かぬように」
「はい」
「若菜」
「はい」
「下の者が困りごとを言い出しやすい口を、一つ作りましょう」
若菜が目を丸くする。
「わたくしが」
「ええ。あなたは、人を怖がらせずに聞ける」
「……はい」
「小少将」
「はい」
「情に流されず、でも切り捨てぬ線を見て」
「承知いたしましたわ」
こうして、罰だけでなく運用へ落とします。それが大事です。ただし、ここで“盗んだ子がかわいそう”の流れにしてはいけません。周りの信も守らねばならない。だから、梅本人にも、きちんとさせることがあります。
「梅」
「……はい」
「後で、お滝と有子の前で」
「はい」
「反物の管理をどう違えたか」
「……」
「どの時に手を出したか」
「……」
「正直に話しなさい」
「はい」
「自分で、自分の誤りの形を見なさい」
「……はい」
これは大事です。“困っていたんだから仕方ない”で、自分のしたことの輪郭を薄めさせない。困っていた。でも盗んだ。そこは両方立てる。
その日の午後、話は思った以上に広がりました。
有子が調べると、下働きの給は梅だけでなく、何人かに遅れが出ていた。理由は、上の記録と実際の渡しの突き合わせが後ろへ流れていたこと。要するに、管理側にも手落ちがあった。
澄子が納戸を見ると、反物や細かな品が、出入りの多い時間帯に死角の棚へ寄っていた。つまり、“盗みやすい配置”でもあった。
お滝がぽつりと言いました。
「困っておる者は、目が棚の方へ行きます」
皆が少し黙る。
「普段なら手を出さぬ者でも」
「ええ」
「見えて、取れて、今夜が越せぬとなれば」
「……」
「悪いこととは知りつつ、近づくことがございます」
はい。それです。羅生門的というのは、そういうことです。善悪の境目が、極限で擦れてくる。だからこそ、極限を放置してはいけない。
「お滝」
私は言いました。
「あなた、厳しいですね」
お滝は少し困ったように笑う。
「甘いことを申しても、腹はふくれませぬ」
「その通りです」
よろしい。こういう言葉は強い。
その晩、第一回の小さな見直しが行われました。
一、給の遅れをなくすため、渡しの帳を簡略化
一、下働き向けの困りごと申出口を若菜経由で設置
一、納戸の配置換え
一、持ち出しの記録と確認を追加
一、急な病や食の不足に対する一時の貸し支えを用意
つまり、罰と支援と管理改善を、同時に入れる。
前世でも、本当に再発率が下がるのはこういう時でした。締めるだけではだめ。支えるだけでもだめ。仕組みを変える。やっと少し持つ。
数日後、梅は働きに戻りました。もちろん前と同じ顔ではいられない。周囲の目もまだある。でも、完全に追い出されなかったことで、逆に本人の背筋は伸びていた。
ある日、梅が納戸の前で、別の若い下女に小さく言っているのを聞きました。
「困ったら、先に言いなさい」
「……」
「わたしのような真似はするな」
よろしい。それで十分です。自分の誤りを、次の防止へつなげられるなら、ただの恥では終わりません。
明子たちも、少し顔が変わりました。最初は「なぜ甘いのか」という顔だった。でも、給の遅れや納戸の穴が見えると、だんだん言葉が減った。
夕方、明子がそっと言いました。
「姫様」
「はい」
「わたくし、盗みをした者だけを罰すれば済むと思っておりました」
「ええ」
「ですが」
「はい」
「給が遅れ、言い出しにくく、取れるところに物があれば」
「うん」
「同じことは、また起こりうるのでございますね」
「その通りです」
「……それを見ずに厳しくせよと申すのは」
「ええ」
「少し、気持ちよすぎたのかもしれませぬ」
「かなり」
私は答えました。その自覚は大事です。
佐江も、小さく続けました。
「かわいそうだから許す、でもなく」
「ええ」
「悪いから切る、でもなく」
「はい」
「返させ、支え、塞ぐ」
「その通りです」
いいですね。ようやく三つが並んだ。
若菜は、やわらかく言いました。
「わたくし……盗んだことを聞いた時は、ただ怖うございました」
「ええ」
「でも、困っていることを言えぬまま、そこまで行くのもまた怖うございます」
「そうですね」
「人は、黙ったまま悪くなることがあるのでございますね」
「あります」
私は頷きます。
「だから、悪事を止めるには」
「はい」
「悪事の前に言える口も要るのです」
「……はい」
若菜は本当に、怖さの種類をちゃんと分けて見られる。それがよいところです。
有子は控えを見ながら静かに言いました。
「帳は正直でございます」
「ええ」
「遅れは遅れとして残ります」
「その通りです」
「“本人が悪い”だけで片づければ、こちらの遅れは隠れます」
「はい」
「それは、帳に対して恥でございます」
「だいぶ有子らしいですね」
春枝は紙箱を抱えたまま、しみじみ言いました。
「穴のあいた箱へ紙を入れますと」
「ええ」
「紙が悪いのでなく、箱も直さねばなりませぬ」
「今日はほんとうによいですね」
と私。
「盗人にも事情はありますが、箱にも穴があった、でございますね」
「言い方が上手くなってきましたね」
「紙のことにございますれば」
「もうそこはいいです」
場に、小さな笑いが広がった。よろしい。少し笑えるくらいまで戻ったなら十分です。
小少将は扇を閉じながら、静かに言いました。
「羅生門のような極限は、物語の中だけではございませぬのね」
「ええ」
私は答えます。
「人はそこまで簡単に化けます」
「そして、化けた者だけを斬っても」
「穴は残る」
「その通りです」
赤染衛門が控えを見ながら言いました。
「羅生門の話も、こうして読むと」
「ええ」
私は答えます。
「人が悪に落ちる哀れさ、だけでは足りません」
「はい」
「落ちる穴がどこにあるかを見る話でもあります」
「その通りです」
「そして、裁くなら」
「穴も塞ぐ」
「ええ」
赤染衛門はやわらかく笑いました。
「悪事を裁くなら、悪事が生まれる穴も塞ぎなさい」
「はい」
「たいへん、よいお言葉でございました」
「広めても構いません」
「珍しゅうございますね」
「今回はかなり本気ですので」
盗みは悪い。それは変わりません。困っていたから無罪、ではない。返すべきものは返させる。誤りは誤りとして立たせる。でも、それで終わってはいけません。
なぜそこまで追いつめられたのか。給は遅れていなかったか。困った時に言える口はあったか。管理は甘くなかったか。取れる形のまま、穴を開けていなかったか。
そこを見ない厳罰は、ただ落ちた者を指さして気持ちよくなっているだけです。そんな正義は、あまり役に立ちません。
悪事を裁くなら、悪事が生まれる穴も塞ぎなさい。
〜 出典 〜
『今昔物語集』巻29第18話 羅城門登上層見死人盗人語
今昔、摂津の国辺より、盗みせむが為に京に上りける男の、日の未だ暮れざりければ、羅城門の下に立隠れて立てりけるに、朱雀の方に人重く行ければ、「人の静まるまで」と思て、門の下に待立てけるに、山城の方より、人共の数来たる音のしければ、「其れに見えじ」と思て、門の上層に和ら掻つき登りたりけるに、見れば、火髴に燃したり。盗人、「怪」と思て、連子より臨ければ、若き女の死て臥たる有り。其の枕上に火を燃して、年極く老たる嫗の白髪白きが、其の死人の枕上に居て、死人の髪をかなぐり抜取る也けり。盗人、此れを見るに、心も得ねば、「此れは若し、鬼にや有らむ」と思て、怖けれども、「若し、死人にてもぞ有る。恐して試む」と思て、和ら戸を開て、刀を抜て、「己は」と云て走寄ければ、嫗、手迷をして、手を摺て迷ば、盗人、「此は何ぞの嫗の、此はし居たるぞ」と問ければ、嫗、「己が主にて御ましつる人の失給るを、繚ふ人の無ければ、此て置奉たる也。其の御髪の長に余りて長ければ、其れを抜取て鬘にせむとて抜く也。助け給」と云ければ、盗人、死人の着たる衣と、嫗の着たる衣と、抜取てある髪とを奪取て、下走て、逃て去にけり。然て、其の上の層には、死人の骸ぞ多かりける。死たる人の葬など否為ぬをば、此の門の上にぞ置ける。此の事は、其の盗人の人に語けるを聞継て、此く語伝たるとや。
(要約)摂津国(現在の大阪〜兵庫)から京へ泥棒をしに来た男がいました。まだ日が暮れておらず人目が多かったため、やり過ごそうと羅城門の2階(上層)へよじ登って隠れました。2階には薄明かりが灯っていました。男が覗いてみると、若い女の死体の枕元で、白髪の老婆が死体の髪の毛を乱暴に引き抜いているという不気味な光景がありました。「鬼かもしれない」と怯えつつも、男は刀を抜いて老婆を脅しつけました。老婆は手をすり合わせて命乞いをし、「この死体は私の元主人ですが、葬る人がいないのでここに捨て置きました。髪がとても長いので、抜いてカツラにして売ろうとしていたのです。どうか助けてください」と白状します。それを聞いた泥棒は、死体が着ていた着物、老婆の着物、そして老婆が抜いた髪の毛まですべて奪い取り、門から逃げ去ってしまいました。実は、その門の2階は、引き取り手のない死体が無数に捨てられている場所でした。この不気味なエピソードは、逃げた泥棒本人が他人に語ったことが世間に語り継がれたものだそうです。
※芥川龍之介の小説『羅生門』の原典としても有名な『今昔物語集』の一編です。
〜 舞台背景 〜
羅城門(らじょうもん、らせいもん)は、古代日本の都城の正門。朱雀大路の南端に位置し、北端の朱雀門と相対する。後世に「羅生門」とも。「羅城門」とは、本来は城壁である「羅城」に開かれた門の意味であるが、一般的には平城京・平安京の京域南端中央に正門として設けられた門を指す。両京ではその存在が確実であるが、いずれも現在までの発掘調査では門建物の規模などの詳細は不明である。その他の都城では存在自体が明らかでなく、例えば藤原京の場合には京域南端が丘陵にかかるため存在しなかったと推測される。出典:wikipedia




