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parallels  作者: 核子
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10/11

捏造

「次回は・・・12日、木曜日の午前中にいらっしゃってください。」

「お薬は2日分お渡ししておきますね。」


風邪をひいたのか、軽い頭痛がしていた。

・・・何時だろう。

私は待合室のドアを開けながら、左腕を伸ばして腕時計に目を向けた。

「10時27分か・・・」

「会社に戻ったら、まだ一仕事出来る時間だな。」


少しの違和感と共に医院を出た私は、運転席に乗り込みイグニッションを捻った。


「うぅっ・・・」

後頭部から頭の中心に向かって頭痛が走った。

とっさに痛みが走った部分を抑えた手に何かが触れた。


「しこり?」

柔らかい、脂肪のかたまりに似た物が頭皮下に感じられた。

ニキビよりも大きいが抓めるほどでも無く、押しても痛みは無い。


「今朝、髪を洗った時・・・」

朝の浴室を思い浮かべた時、その感覚は記憶の中に有った。

最近の不規則な生活で出来た吹き出物だろう・・・。

納得した私は車を走らせて帰社の途に就いた。


「ただいま戻りました。」

私は総務のカウンターで帰社した事を告げ、IDカードを取り出して機密エリアへ向かった。

そしてカードリーダーへタッチしようとした時、時計表示が目に飛び込んで来た。


「・・・11時30分?」

会社から花園病院までは20分程度、少なくとも40分の時間が消えている。


「あっ・・・」

頭が・・・


・・・・・・・・・



「佐々木さん、ユニバース産業の林さんから、見積もりの件で電話が有りましたよ。」

私は自分のデスクに居た。


「何時頃に?」

開発室の時計に視線を向かわせた私に見えたのは、13時20分を指した時計だった。


「えぇと・・・確か10時半頃だったと思います。」

「そっか、ありがとう。」

私は受話器を持ち上げ、プッシュボタンを押していた。


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【注意】

ユニバース産業は架空の組織で、実在の組織とは一切関係ありません。



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