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parallels  作者: 核子
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11/11

10月


チョット待った・・・

ユニバース産業の林さんと電話打ち合わせしたのは先月の・・・

私は慌ててスケジュールを確認した。


10月25日


何も無い。

10月25日以降のスケジュールに有るのは、10月26日に花園病院の通院予定だけである。

つまり・・・今日は10月25日ってことか?

「今日は何日だ・・・」

私は受話器を持ち上げ177をダイヤルした。


「横浜地方気象台、10月25日10時発表の天気予報をお知らせいたします・・・」


戻っていた。

11月9日に花園病院で診察を受けたはずの私は、初診日の前日である10月25日に居た。

確かに診察を受けた記憶はある。

慌てて財布を取り出し診察券を確認したが・・・無い。

机の引き出しに緑色の紙が・・・無い。

少し薄らいではいるが・・・記憶では11月9日に郵便物を開いてから通院が始まった筈であり、

10月26日は捏造された記憶として留まっていた。


「ルルルルルル・・・」

私は受話器を上げ、花園病院へ電話していた。


「はい、花園心療内科医院でございます」

私は慌てて取り繕った。

「明日の診察を予約している佐々木と申しますが、時間の確認を・・・」

「少々お待ちください・・・」


10秒程、オフィスノイズを聞いた後に応答が有った。


「ササキジョウジさんですね?」

「あ・・はい」

何故わかるんだろう・・・

疑問に包まれた返事を打ち消すように声がした。


「10時30分からのご予約が入ってます。」

「ありがとうございました。その時間に伺います・・・」


私は受話器を置いた。

確実に10月25日からを繰り返している。

いや、前回の10月25日は診察を受けていないので・・・

穴埋め作業の様に思える。


しかし・・・何のため?




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