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遠足

更新が遅れまして申し訳ありません。昨日投稿しようと思っていたのですが、オープンキャンパスに行っていたため書き終わらなかったため更新が遅れましてしまいました。

あれから2年経ち、いろいろな事ができるようになった。1年ほど前にやっと魔闘技を教えてもらえる事となりその練習を日々こなしている。

魔闘技というのは剣に魔力を込めて放つ剣技のことだ。弱いもので硬いものを切断できるようなものから強いもので魔法のようにいろんな事象を起こすもの、補助としてあるのは影に刺すことで動きを止めるものなどが存在する。俺は魔法が使えるため補助系統の魔闘技を主に使っている。

その理由として魔闘技にはメリットとデメリットが存在するからだ。メリットとしてあるのは魔力の消費量が少なくて済む点だ。魔力を剣に込めるためその魔力の消費量は格段に減る。そのため魔力量の少ないものが好んで使うのだ。そのほかにも詠唱がいらないなどのメリットが存在する。

デメリットとしてあるのは武器の強度により破損する可能性がある点だ。お父様みたいに魔力量の少ない人なら特に問題にはならないが、俺のように魔力量の多い人は、魔力の込めすぎで武器そのものが魔力に耐え切れず破損する事があるのだ。そのほかにも本来の魔法よりも魔闘技の方が威力が劣る場合が多い。威力は使い手の力量にもよるが、大抵の場合は武器の強度と魔力を込めた量だ。


そして、この2年で体力もかなり付いてきた。今なら魔力の強化ありでならフルマラソンを1時間近くで完走できるだろう。あとでやってみようと思うのだが、あまり無茶をするとお母様やカナリアが悲しむのでやらないようにしている。


それと、魔法の腕も2年前に比べて格段と上がっている。火魔法は最近やっと帝級まで使えるようになった。他の魔法も神聖魔法以外は全て王級まで使える。帝級まで使えるようになり喜びで舞い上がりカナリアに自慢しに行ったら、その時にはすでにカナリアは神級まで使えるようになっていたのだ。神聖魔法を神級まで使えるようになっていたのだ。おそらくきっかけとしては、その少し前に魂の概念を教えた事だろう。

神聖魔法の神級で使えるようになる魔法は、限定的な死者蘇生だ。死んでから3分以内の間のみ死者蘇生が可能というものだ。3分というのが死んでから魂が抜けるまでの時間のようで、抜け切ると魔法を使っても動かす意思のない人形のようになる。魔物で試したからそれは間違いない。


その他の魔法は俺が水魔法:王級、風魔法:王級、土魔法:王級、神聖魔法:中級だ。そして、風魔法のなかの無音が使えるようになったため、カナリアに転生のこと、そしてこの世界がゲーム、乙女ゲームの世界であるということを話したのだ。カナリアは話したあと少し考えるような素振りをしたが、少し経つと「カエサルは私のことをゲームのキャラとしては見てないのよね?」と言ってきた。それに対して俺はもちろんと答えた。というより最初からそんなこと思っていない。転生後の世界をゲームの世界だと思うのは踏み台の所業だし、そもそも俺がいる時点でゲームとは違う未来になるのだ。ならば、そのようなことを考えることが間違っているだろう。


まあ、そのあと乙女ゲームの通りだとした時の未来の事を話したりをした。特に必要ではなかったと思うがあって困るような事はないだろうという判断から伝える事にした。話した内容は主に戦闘ルートに入った時の魔王を倒すためのキーアイテムなどのありかなどだ。他にはダンジョンの効率的な狩り方などだ。効率的な狩り方は単純明快だ。まず風魔法で自身の周りの空気を留めた後に物を燃やすのだ。そうすると一酸化炭素や二酸化炭素が発生し魔物が窒息死するのだ。ゲームでは使えない技である。リアルとなったがためにできる裏技とも言える。まあ、言った瞬間引かれた後、「エグい」と言われた。なかなか精神的にダメージを食らった。


それと、カナリアの使える魔法は火魔法:王級、水魔法:王級、風魔法:最上級、土魔法:上級、神聖魔法:神級だ。前に模擬戦をしてみたが、魔法だけならかなり苦戦した。神聖魔法によって、ダメージを与えても回復されるので、気絶するくらいの一撃を叩き込んで勝ったのだ。まあ、そのときはかなり疲れたが。もう二度とやりたくない。剣ありなら高速で近づけば疲れないで勝てるが。


まあ、そんなこんなで強くなりすぎた俺たちを心配したお義父さんとお父様は来年から通う学校への根回しを始めている。本来よりも低いレベルでの魔法の報告などだ。もちろん学園長は知っている。その学園長はお義父さんと知り合いのようで虚偽報告を念密に隠してくれるようだ。こちらとしてはあまり乙女ゲームのヒロインとは関わり合いになりたくないので、非常にありがたい。というよりできる事なら貴族などにならず、田舎の方でまったりと暮らしていたいのだ。叶う事ならだが。


まあ、なんやかんやで2年間経ったわけだけど今現在何故か魔法の練習中にカグヤさんに呼ばれお義父さんとお父様の元へと向かっている。学校の件もまだ1年あるし、何故呼ばれたのかもわからない。まあ、もう少しで着くからすぐに分かるだろうけど。それから少しして着いた。


「お義父さん、お父様失礼します」


「よく来たな。ここに呼び出された事に心当たりはないか?」


心当たりと言われても前にお父様のお酒を少し飲んでみたくらいしかないな。でも、行って自爆するのは嫌だし。


「いえ、ありません」


「まあ、そうだろうな。ここに呼んだ要件は、カナリアとカエサルの2人で遠出をしてみないかという話だ」


「「遠出?」」


今まで黙っていたカナリアも反応した。その表情には楽しそうな感情が出ている。おそらく、遠出という言葉で目が覚めたのだろう。カナリアはかなり朝が弱いみたいだから、今までずっと頭が寝ていたのだろう。魔法の練習にも力が入ってなかったからそうだろうと思う。


「そうだよ。でも、遠出といってもそこまで遠くへは行かないよ。2人で王都の外で泊まってきなよってだけだから」


「王都の外には、強い魔物がたくさんいて危険なのではないですか?」


「2人ならドラゴンが出てきても勝てるだろう」


いや、まあ勝てそうだけどさ。お父様流石にそれはひどい。


「それに私に勝てるほどの剣と魔法の腕を持っているのだ。たかが、あの程度の魔物に殺られたりなどしないだろう」


「勝ったとは言っても、それは魔法ありでの話です。剣の腕だけならばまだまだお父様には及びません」


「当たり前だ。その年で剣の腕で負けたとあっては私は心の病気で引き籠るぞ。だが、いつか私も負けるときがくるだろう。だから私も追い抜かれる日が遠退くように鍛錬しているのだ」


いつか、超えるか。ならば、俺はその日が早く訪れるように鍛錬に励まねばならんな。それが、俺に出来る最大限の親孝行だと思うからな。もしかしたら原作通りにこの世界が運んだ場合俺は、カナリアを連れて他国へと逃げるつもりだからな。そのときまでには超えたいな。


「それに、行くとは言ってもそこまで強い魔物いない西区なのだから問題ないだろう」


「そうなのですか?」


「当たり前だ。今回は2人で楽しく遊んでもらうための物なのだからな。そんな危険な場所を選ぶわけも無いからな」


「そういうことならわかりました。いつから出発ですか?」


「「今からだ」」


「「今から!?」」


俺はカナリアとともに声をあげ驚いた。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「まさか本当にすぐに出発するとは思ってなかった」


「私もよ。まさか、すぐに出発させられるとは」


「しかも、今日は急がないと野宿の可能性があるとかなんとか」


「そうだね」


俺たちは若干現実逃避気味だが、確実に前には進んでいる。野宿がそれほど嫌なのだ。早く宿に着きたいが、何故歩きなのだろう。馬車で行きたかった。いや、馬車が良いわけではないが、歩きでこんな距離移動するのは疲れるからごめんなのだ。


「ねえ、カエサルあとどれくらいで着くのかな?」


「さあ、でもあと1時間くらいで着くんじゃないかな」


走れば小一時間で着くとか言っていたからな。歩いたとしても2時間あれば着くだろう。


「カエサル、魔物現れないわね」


「推測だけど、魔物からしたら俺たちの魔力ってかなり多い方に入るから怖いんじゃないのか?」


「そうかもね。でも、そうなると私たちの前に出てくる魔物って強い奴ばかりになるわよね」


「まあ、そうだな。でも、そんな強い奴は西区では出てこないだろう」


「そうね。気長に歩きましょうか」


「そうだな。野宿じゃなきゃいいか」


それから、歩き続ける事1時間、一向に宿らしき物が見えない。


「おかしいわね」


「ああ、そうだな。走れば小一時間で着くって言ってたから歩いても2時間くらいで着くはずなんだけどな」


ん、走ればって何で走ればだ?普通に考えれば自分の足でだと思うが


「カナリア、ちょっと地図貸してくれ」


「良いけどどうしたの?」


「ちょっとな」


地図を再度確認する。そこそこ大雑把な地図だが縮尺はちゃんとしていると言っていた。だから、この目印のところからって、そういえばまだ目印見えてなくね。夢中で気がつかなかったが、まだ目印どころの話ではない。これって、もしかして走るってのは何か別の、例えば馬車とかで走るって意味では。


そう思った俺はとりあえず天に地図をかざしてみた。何の変化もない。次は古典的に火炙りで行こう。しばらくすると


「カエサル、なんか出てきたよ」


マジで出てきやがった。


「えっと、なになに。『バカ息子よやっと気がついたか。走ればを自身の足でと思って2時間くらい歩いたところだろう。もちろんそんな簡単な物ではないし、そこは西区ですらない。そこは北区だ。王都の周りで2番目に強い区画だ。最初は東区に送ろうと思ったが、ジークの奴が反対してな。まあ、それは良いとして、走れば小一時間といったのは地龍を平らな土地で走らせた時1時間で進める速さと同じくらいの距離だということだ。つまりだいたい地龍の時速は500はいく。つまりだいたい500キロくらい離れているところだ。さすがにその距離を歩くのは大変だと思うからな。ヒントをくれてやる。その近くには飛竜の巣がある。そこに行ってテイムしてこい。そうすれば、今日中には帰ってこれるだろう。無理なら10日くらいで帰ってこれるとは思うが、楽したければ頑張ってこい。

ps目的地は宿などではなくダンジョンである。難易度はそう高くないが、迷宮型であるため挑むなら気をつけろ』」


読み終えた俺は周りに多大な被害を及ぼす魔法を使いながらこう叫ぶのである。


「フザッケンなぁ、このクソ親父が!!!」











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