第75話 Eランク冒険者、潜水艇を作る!?(15)
「オルディンさん。潜水艇の試作を、お願いします」
俺は頭を下げた。
「俺たちは、海底神殿へ行きます。何が起きているのか、確かめたいんです」
オルディンは、しばらく俺を見つめた。
そして、ゆっくりとうなずいた。
「……わかった。俺も協力しよう」
◇◇◇
その日の午後。
俺たちは、潜水艇の試作に必要な素材を集めるため再び浅瀬へ向かった。
ただし、今回は素材採取だけではない。
キュモポレイアが、どうしても譲らないことがあった。
「新作。そなたは海底神殿へ行くつもりなのじゃろう?」
「ああ」
「ならば、水中での訓練が必要じゃ!」
「……嫌な予感しかしないんだけど」
「安心せよ! わらわが直々に教えてやる!」
女神は、にっこり笑った。
その笑顔を見た瞬間、俺は悟った。
今日も、ろくなことにならない。
◇◇◇
浅瀬の砂浜……。
俺は水着代わりの軽装に着替え、海へ入った。
キュモポレイアは、すでに海面に浮かんでいる。
しかも、なぜか腕を組み、偉そうに頷いていた。
「では、第一の訓練じゃ!」
「はい……」
「まずは、水中で目を開けよ!」
「いや、それは普通に痛いだろ!」
「魔法で保護しておるから問題ない!」
「先に言ってくれ!」
キュモポレイアが指を鳴らした。




