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第74話 Eランク冒険者、潜水艇を作る!?(14)
「それ、遺跡にあった紋章です!」
「やはりか……」
オルディンは、深いため息をついた。
「二十年前、俺の師匠が海底調査に参加したことがある。そのとき、彼はこの金属片を持ち帰った。だが、調査隊は壊滅。師匠も帰ってこなかった」
「……!」
「俺は、その理由をずっと調べていた。海底神殿の存在は知っていたが、場所がわからなかったんだ」
工房の空気が、急に重くなった。
キュモポレイアも、黙って金属片を見つめている。
「オルディンさん。その調査隊は、何をしようとしていたんですか?」
「古代装置の調査だ。海流を制御する装置があるという伝承を追っていた」
それは、俺たちが見つけた海底神殿と同じ目的だった。
そして、その調査隊は帰ってこなかった。
「……やっぱり、危険な場所なんですね」
「危険どころじゃない」
オルディンは、静かに言った。
「海底神殿には、普通の魔獣とは違うものがいる。師匠は最後に、こう言い残したそうだ」
彼は目を閉じた。
「『海を守るものが、海を壊そうとしている』とな」
俺は、思わずキュモポレイアを見た。
女神は何も言わなかった。
ただ、唇を固く結んでいた。
やはり、何かを知っている。
しかし、今はまだ話せないのだろう。




