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第72話 Eランク冒険者、潜水艇を作る!?(11)
「聞いたことがないわけじゃない。昔、海底遺跡の調査に使われた魔導潜航機があったという記録はある。だが、まともに動くものは残っていない」
「作ることはできますか?」
「素材と設計次第だな」
彼は机の上に、古い図面を広げた。
そこには、卵のような形をした小型艇が描かれていた。
【船体の下部には魔石動力装置】
【側面には小さな窓】
【後部には、推進用の魔法陣】
「基本構造はこれでいい。問題は、水圧に耐える船体と、海中での姿勢制御、それに呼吸用の空気をどう確保するかだ」
「魔法で解決できませんか?」
俺が尋ねると、オルディンは鼻を鳴らした。
「魔法は便利だが、万能じゃない。深い海では魔力の流れが乱れる。魔法陣が壊れれば、船体ごと押し潰されるぞ」
「……なるほど」
「それに、潜水艇を動かすには相応の魔石がいる。小型でも金貨十枚は必要だろうな」
「金貨十枚!?」
俺は思わず声を上げた。
今の俺の所持金は、銀貨が少々……金貨十枚なんて、夢のまた夢だ。
キュモポレイアが横から口を挟んだ。
「ならば、わらわが海底から金貨を集めてこよう!」
「待て待て! どこから集めるつもりだ!?」
「海底には沈没船があるじゃろう?」




