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釣り竿一本で異世界海域を攻略する! 津波の女神が相棒になったけど、俺だけ冒険者ランクEなんですが!?  作者: かず斉入道


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第5話 プロローグ【悪戯波と、釣り人の最期】(5)

「お父さま!」


「事実であろう!」


「ううっ……」


 キュモポレイアは唇を尖らせ、うつむいた。


 ポセイドンさまは咳払いを一つした。


「娘は先ほど、海竜たちを驚かせようと、少々大きな波を起こしたのじゃ」


「少々?」


「……本人の感覚では、少々だったらしい」


「お父さま、言わないでくださいませ!」


「それが地上では、とんでもない津波になってしまってのう……」


 俺はゆっくりと顔を上げた。


「つまり?」


「つまり……」


 ポセイドンさまは、もう一度、深々と頭を下げた。


「そなたは、娘の悪戯によって命を落とした。誠に申し訳ない!」


「…………」


「わ、わらわも、悪かったと思っておるぞ!」


 キュモポレイアが慌てて言った。


「ただ、あの海竜があまりにも生意気だったから、ちょっと驚かせてやろうと……」


「ちょっと?」


「……はい」


「俺、死んだんですけど」


「はい……」


「釣りしてただけなんですけど」


「……はい」


「…………」


 俺は、ゆっくりと息を吸った。


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