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釣り竿一本で異世界海域を攻略する! 津波の女神が相棒になったけど、俺だけ冒険者ランクEなんですが!?  作者: かず斉入道


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第44話 古い海図と、海のダンジョンへの招待状(2)

 冒険者ギルドの中は、朝から慌ただしかった。


 カウンターには冒険者が列を作り、掲示板の前では数人の戦士が依頼書を見ながら話し合っている。


 昨夜の警報の影響だろう。


 受付嬢のミレーユさんも、いつもより忙しそうだった。


「藤原様! お待ちしておりました」


「おはようございます。昨夜の件で何かわかりましたか?」


「はい。ギルドマスターがお話ししたいそうです。こちらへどうぞ」


 案内されたのは、ギルドの奥にある応接室だった。


 扉を開けると、立派な机の向こうに、一人の男性が座っていた。


 年齢は五十代くらい。


 短く刈り込まれた灰色の髪に、左頬を斜めに走る古傷……。


 彼の体格は大きく、椅子に腰掛けているだけなのに、歴戦の戦士らしい迫力がある。


 机の上には、何枚もの報告書と、古びた羊皮紙が置かれていた。


「君が藤原新作か」


「はい」


「私はギルドマスターのガルドだ。隣にいるのが……」


「海王神ポセイドンの娘、キュモポレイアじゃ!」


 女神は堂々と大きな胸を張った。


 ガルドさんの眉がぴくりと動く。


「……そうか」


「驚かぬのか?」


「昨日、君のことを聞いたときに十分驚いた」


「むむっ。もっと驚いてもよいのじゃぞ?」


「仕事の話をしてもいいか?」


「よいぞ!」


 切り替えが早いな、この女神……。


 俺は苦笑しながら椅子に座った。


「それで、昨夜の件ですが」


 ガルドさんは机の上の報告書を指で叩いた。


「港から約三キロ沖合で、異常な魔力反応が確認された。海面が一時的に盛り上がり、複数の船の魔力計測器が誤作動したらしい」


「船そのものに被害は?」

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