第38話 初依頼は魔獣釣り!?(12)
俺は依頼書を見つめた。
【海底の調査】
【昨日の沈没船】
そして、【海底から漏れていた青い光】
すべてが、どこかでつながっている気がした。
「……俺にも、調査に参加させてもらえませんか?」
受付嬢が驚いた顔をした。
「藤原様は、まだEランクですよ?」
「わかっています。ただ、俺には魔獣を釣り上げる能力があります。それに、今回の魔獣を実際に釣り上げたのも俺です」
俺は、できるだけ落ち着いた声で続けた。
「もちろん、危険な場所へ無理に入るつもりはありません。上位の冒険者の方々と協力して、できる範囲で調査したいんです」
受付嬢は、俺の顔をじっと見つめた。
そして、少しだけ微笑んだ。
「……わかりました。ギルドマスターに相談してみます」
「ありがとうございます」
俺は頭を下げた。
その隣で、キュモポレイアが腕を組んだ。
「ふむ。新作も、少しずつ冒険者らしくなってきたではないか」
「そりゃどうも」
「しかし、海底調査となれば、わらわの力が必要じゃな!」
「いや、だから、まだ決まってないから」
「決まったも同然じゃ!」
「どこがだよ!」
受付嬢が、くすりと笑った。
どうやら、俺たちのやり取りは、ギルドでも目立っているらしい。
……まあ、仕方ない。
女神と一緒に冒険者登録をする人間なんて、そうそういないだろうから。
◇◇◇




