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釣り竿一本で異世界海域を攻略する! 津波の女神が相棒になったけど、俺だけ冒険者ランクEなんですが!?  作者: かず斉入道


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第23話 女神様はSランク、俺はEランク!?(14)

「……いいな、これ」


 竿を握ると、手のひらに微かな温もりが伝わってきた。


 俺は青銀のミノーを選び、ラインの先に結びつける。


 狙うのは、岩陰に潜んでいる小型魔獣。


 まずは、相手の姿を確認するところからだ。


 ルアーを軽く投げる。


 着水──


 糸ふけを取る。


 ゆっくり巻く。


 小魚のように泳がせる。


 ……反応なし。


 巻き速度を変える。


 少し沈める。


 ……反応なし。


「むむ……」


 思わず唸った。


 やはり、異世界の魔獣は簡単には釣れないらしい。


 俺はルアーを回収し、フックの状態を確認した。


 問題はない。


 ならば、次はルアーを変える。


 今度は、小型のスプーンだ。


 金色の表面が、光を反射してきらめく。


 岩陰の少し先に投げ、底付近をゆっくりと引いてくる。


 《コツン》


「来た!」


 手元に、小さな当たりが伝わった。


 俺はすぐに合わせを入れた。


 竿先がしなる。


 リールから、ジジッ、と音が鳴った。


「おおおっ!?」


 軽い……。


 だが、確かに魚のような何かが掛かっている。


 俺は慎重にリールを巻いた。


 相手が走れば、ドラグを調整する。


 無理に巻き上げず、竿の弾力を使って寄せる。

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