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釣り竿一本で異世界海域を攻略する! 津波の女神が相棒になったけど、俺だけ冒険者ランクEなんですが!?  作者: かず斉入道


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第21話 女神様はSランク、俺はEランク!?(12)

「……すげえ」


 これだけでも、この世界に来た価値があるかもしれない。


 いや、もちろん、死んだことを肯定するつもりはない。


 だが、ここには俺の知らない海がある。


 知らない魚がいる。


 知らない釣りがある。


 ならば、釣り人として、確かめないわけにはいかないだろう。


「キュモポレイア」


「なんじゃ?」


「この町の近くに、釣りができる場所はあるか?」


「釣り?」


 彼女はきょとんとした。


「あるに決まっておろう! 海があるのじゃぞ!」


「……まあ、そうだな」


「それに、この辺りの浅瀬には、小さな魔獣もたくさんおるぞ!」


「本当か!?」


「うむ! わらわが案内してやろう!」


 俺は思わず笑みを浮かべた。


 よし! まずは魔獣を一匹、釣り上げよう!


 Eランクだろうが何だろうが、俺は釣り人だ!


 魚がいるなら、釣る!


 それが俺の流儀である!


 ……ただし。


「新作! あの露店の魚、全部買ってもよいか!?」


「ダメだ! 金がなくなる!」


「では、半分じゃ!」


「そういう問題じゃない!」


 キュモポレイアにツッコミを入れる俺の異世界生活は、どうやら前途多難らしい。



 ◇◇◇


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